浮かんでは消える



「ん、苦しい」
「はは!水の中ってなかなかいいな」
「でも苦しいよ、ルーク」
「んだよ、根性ねぇな…お前もルークだろ?」

そう、正真正銘俺たちは同一人物。
俺が過去で、今、根性ねぇ発言した方が俺の未来。

「そんなこと言ったって」
「なんだよ、誘ったのお前だろ」
「けど、んぅっ!」
「けど、何?」
「も、溺れる…」

こいつは俺の癖に水があんまり得意じゃないらしい。
変な話だとは思うが、そんな自分が可愛くてキスしてんだから自分も十分変だろう。

「しっかり掴まってろよ、溺れたくなかったらな」
「あっや、ルーク!」
「良いくせに」
「ンッンッ」

ヌルリと水の中でも違いの解る震えるものを指で遊ぶとルークは細い声で鳴く。

「はっァッ!」
「ほら、先端好きだろ?」
「やあぁっ!!」

はぁっはぁっと荒い息のルークはもどかしそうに身を捩り、過去の自分の長髪を何度も引っ張った。

「くく、もう欲しいのかよ?」
「う、うん…ほしいっ」

素直に頷いたルークを撫でると浅瀬まで連れて行く。
向かい合う形で自分の上跨がせるとひくついた蕾にそっと触れた。

「いやらしいのな、もうひくひく動いてるぜ?」
「や、だって」
「待ちきれねぇ?」
「はや、く」
「仕方ねぇなぁ」

ずちゅ、と恥ずかしい音がしたかと思うとあっという間に理性が拐われてしまい、頭が真っ白になるのを短髪ルークは感じる。

「アァッ!んっん、ぁイィッ!!」
「これ、いいのか?」
「んぅっ!!それすきぃっ!」

前立腺を擦られ、ゾクゾクと駆け上がった快感は乳首まで反応してぷっくりと立ち上がり色づく。

「うまそ、」
「あぁっぅ!かんじゃだめぇっ!!」

敏感な胸と内部を愛撫されればルークはもう我慢出来ない。

「もっ、イクッ!やああぁあっ!!」
「っ、くっ」

びゅくびゅくと吐き出された白濁は水に流されそのうちわからなくなった。

「ん、」
「ルーク、もう一回」
「え、おれ、もむり」
「足りねぇ、」
「あぁ、もぅっ!」

抗議の声は長髪ルークの口の中へ飲み込まれてしまった。
浮かんでは消える、波間に響く甘い声。



END



続きを考えて創作バトン 1以下の言葉の続きをご自由に考えてください。
浮かんでは消える

だったんですが、いつのまにかSSになってました!


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