続俺の兄貴 俺の弟

弟はあんなんだけど頭がいい。

「次の問題…、ファブレ弟!寝てるんじゃない!!!ここ解いてみろ!」
「んぁ?…」

起こされて不機嫌そうに先生を見ながらルークは黒板に向かう。

カッカッとチョークが走る。

「センセー、これでいいですかぁ?」

ぽいっと手のそれ投げて席に戻るとニヤニヤとルークは笑った。

「ぐ、正解だ」

ああ、してやったりのあの顔。


「見たか、あの顔」
「見た見た!お前最高だし」
「いっつも寝てんのによく問題解けるよな、カンニングでもしてんのか?」
「してねぇよ、コツがあるんだよ、コツが」

休み時間になればルークの回りには人が絶えない。
みんなに好かれるんだ。

「どしたの、委員長」
「あ、うぅん…なんでもないよ」

委員長は俺の名前じゃないんだけどな…。
愛称みたいなものだって感じてるけどやっぱりさ。

「ルークだから…」

ぽつりと小さな声は誰にも届かなかった。




「おぃ、ルークここか?」

図書室の奥の棚と壁の間にある、窓。
そこが兄の居場所だった。

「な、に?」
「なっ」

大粒の涙をポロポロ溢しているルーク。

「なんで泣いてるんだよ」
「あ、ごめ…本読んでたら」

ごめんとまたしゅんとなった。

「ホントにそれだけかよ」
「え、どういう…」
「今日ずっと元気なかっただろ」

双子っていうのは伊達じゃないのかもしれない。
なんで全部お見通しなんだろ。

「俺も、ルークなのにみんなが委員長って呼ぶんだ」
「俺なんかファブレ弟なんだけど」
「俺もじゃん、ファブレ兄」

頬を膨らませてすねるルーク。
これじゃあどっちが弟なんだかと苦笑してルークは泣き止まない兄をなだめながら、抱き締めた。

「ルーク」
「ん?」
「ルーク」
「何?」
「俺だけのルーク」
「何言ってるんだよ…」
「今からたくさん呼んであげる、だから俺の為に鳴いて」

言葉を紡ごうとして口を開いたことをいいことに最初から舌を入れてルークは口付けた。

「んっんん、ンっぁ」
「…イヤらしい顔…」
「や、だ…み、なでぇ」
「だめ、見せろ」

真っ赤で、口の端から唾液を溢す。
大きな黒ぶちのメガネとぱっちりとした瞳がうるんで幼さが増していく。

「ルークっぁ」
「真面目で抜き方も知らないようなような奴がこんなに淫乱だなんてな」
「やだぁ、も、意地悪しない…でアァンっ!」
「ここも、もうこんなだ」

きゅっと自身を握られてルークは高い声を上げる。

「アッアッ、る、くっ」
「声、抑えないと誰か来るぜ?」
「あんぅっふ、ぃゃぁっあ」
「嫌じゃないだろ」

内側から鍵をかけてしまったので本当は誰も来れない。

「あん、ひっくっアァっ!」
「いっぱい出たな」
「ん、ひっ、恥ずかしっ」
「可愛い」

後ろの蕾を解きながら、触れてもいないのにツンと主張した乳首に口付ける。

「ぁんっ!」
「敏感」
「あぁあっ、ルーク、ルークっ」
「何?」
「もっとぉ、お、く」

してと、吐息混じりに兄がねだる。

「チッ、」

それだけで、背筋がゾクゾクした。
あまりに猥褻な光景に理性がきかなくなる。

「いくぞ」
「あ、ふ、っああぁ!!」
「っ力、抜けって」
「ァンん、は、む、りぃ」

きゅうきゅうと締め付けられルークも眉を寄せる。

「はっはっ、ん、」
「すっげぇ、いいっ、ルーク」
「んんぁ、もっと」

ぴとっと耳元に口を付けて。

「なまえっ、ぁぅよん、で?」
「ふっ、ルーク」
「アンっ、足りなっい」
「ルーク」
「あっはっあぁっ!」
「ルークっっ」

ズプズプと抜きさしする度に音が響いて。

「そこばっかり、あぁあ!!だめぇっ!」
「くっはっ」
「ンァっ、アアっっ!ひっは、ヤァァっ!!!」

勢いよく前立腺を突き上げると内股がヒクンヒクンと震え兄は果てた。

「ア、ン…」
「はぁ…」
「ふっはぁ、ルークは?」
「中に出したら処理大変だろ」
「あ、口です、る」

膝だちになると限界を訴える弟の含む。

「んッンッ、んふっ」
「っく、出すぜ」
「ンンっ!!」
「っぁ!」

ごくんと飲み下す音が聞こえゆっくりと口から抜く。

「る、く…」
「俺が呼ぶのじゃ、足りないか?」
「ううん、足りなくない!…でも淋しいからもっと呼んで」
「了解」

下校のチャイムが鳴るまでそこで二人は抱き合ってキスしていた。



END







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