何度だって言う、愛してる
ちょっぴり強引に、半ば丸め込まれるようにルークはルカの自宅へ来た。
「先輩…」
「俺かっこわりぃな」
はぁとため息をついてルカは苦笑いする。
「まずは、当たり前だけど俺はルークが好きだからちゃんと断ったよ」
「はい」
「不安にさせてごめん、あと会いたかった」
どことなく甘えるようなルカに、ルークはきゅんと胸が締め付けられたような気がした。
「ルカ先輩」
頭をかいたルカの髪の毛はぐちゃぐちゃで、髪の毛を優しくすきながらルークは小さくルカを呼ぶ。
「好きです」
「…俺は、愛してる」
「え、せんぱっ」
「嘘だと思う?半年だけでそう感じるのは変?」
「あの、すごく、うれしい、です」
今、さっきまで可愛いと思ったのにすぐに先輩はかっこよくなる。
絡めるように手を握られて、指に口づけられた。
「ルーク」
「だ、だめです、先輩」
「何が、だめなの?」
あうあうと震えるとルークはルカの首筋に顔を埋めた。
「すみません、すみません!もう嬉しくて、恥ずかしいです」
もう、不安なんてどこかに、ふっ飛ぶくらいに。
「ルークが安心して笑ってくれるならいいんだ、そのためだったら俺はなんでもするよ」
相変わらず真っ赤な顔を見られないように押さえているルークの耳に口元を寄せてルカは囁いた。
(何度だって言う、愛してる)
END
お題配布サイト:ポケットに拳銃
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