lesson1
憧れの制服!憧れの高校!
憧れの一人暮ら「ルーク、飯」は、俺を溺愛する両親の意向で叶わず、従兄との同居する羽目になってしまった。
「はい」
「さんきゅ、美味いな」
「口に合ってよかった…明日、お弁当いる?」
「お願いしようかな」
「うん、いいよ」
従兄の同居人は、俺の高校の養護教諭。
頭もいいし、かっこいいし、優しく人当たりのいい、従兄は学校でも大人気。
そんな人と同居生活だなんて、学校でバレたら女子に袋叩きにされてしまう。だからこの事はルークだけの秘密。
(男の俺からだってかっこいいのに)
食器を洗いながらルークはため息を吐く。
もう1つ、実は秘密がある。
密かに優しい従兄が昔から大好きなのだ。
憧れの一人暮らしではないが、思わぬ出来事にルークは毎日ドキドキしていた。
「ルーク、ごちそうさま」
「おかわり、いらない?」
「うん大丈夫、悪いな、家事やってもらって」
「ルカさんごめんね、父さんと母さんが勝手に」
「いや、ここ広いしな全然大丈夫…それより、ルーク」
「うん?」
「ルカさん、なんだ」
「う…」
「昔はお兄ちゃんだったと思ったけど」
頭を撫でられてルークは困ったように眉を寄せる。
「嫌、じゃない?昔みたいに呼ばれて」
「どうして?嫌じゃないよ」
「…お兄ちゃん」
小さく呼ぶとルカは、よろしいと微笑んでルークの額にキスをした。
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