喧騒に紛れてキスをした
「花火綺麗でしたね」
「メインイベント終わってもなかなか人帰らないですね」
「まだ舞台とか続くしな」
人だかりが疎らになってきても、話し声や鳴り物の音がまだ響く。
「先輩」
道路の縁石にひょいと乗ったルークがルカを呼ぶ。
「まだちょっと足りないですね」
「身長?」
「先輩が大きいんですよ」
「すぐでかくなるよ」
180センチ以上なんてずるいと頬を膨らませてルークは縁石を少し歩いた。
「先輩」
「ん?」
ちゅっとルカの唇にキスをしてルークは小さく笑う。
「このくらい大きかったら先輩にすぐキスできるのに」
「そうなるのを待ってるよ」
「先輩、今日はありがとうございました」
「どういたしまして」
ルークの手を引いて縁石から下ろすと部屋まで手を繋いで帰っていった。
END
お題配布元 確かに恋だった
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