朱に染まる水平線




「ほら、ルーク」
「貝殻!凄く綺麗に残ってますね」
「海に来ても土産ないし、これで許してな」

青かった海もオレンジに変わり、本来白い貝殻も同じくほんのりオレンジ色になる。

「本当に綺麗」
「そうだな」

さっきまで遊んだ海。
浜辺に並んで座って寄り添った。

「先輩」
「ん?」
「キスしたいなぁって思ったんですけど、みんなから丸見えでした、ここ」
「うん、残念」

手だけ気持ちを合わせるように握って二人で苦笑する。

「ルーク!先輩!ご飯だよー!!!」

大声で呼ばれて、手を振って今行くと答えた。

「先輩…今度は二人っきりでこれますか?」
「あぁ、来年は二人っきりで来ような」
「はい!」

力強く答えるとルカはルークの手を引いて、ルークはその手に嬉しそうに引かれて歩きだした。



END









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