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独りで戦う覚悟をください。


セクサロイド…レプリカと言えど夢は見る。
浅い眠り、深い眠りは交互にやってきては、ルカを苦しめる。

(あぁ、今日もこの夢)


ルークが、寂しそうに笑ってあの凶器を張り巡らせる。
まるで、拒絶を現す、それ。

『さようなら、ルカくん』

そう言って、空気を切る、あの音。


愛しい、ルークに殺される夢。


「ルカ…」
「ガイ、夢を見るのが嫌だ、忘れさせてくれ」

直視できない、その夢を。

「本当にどうしたんだ、」
「分からない、悪感が止まらないんだ、また独りになっちまう、ガイ、ガイ…」
「独りになんかさせやしないさ、何があっても俺はルカの側にいるから」
「…」

こくこくと頷くとルカは涙を溢した。
ああ、どうか杞憂であれと祈る。



一方、ルークも漠然とした不安にかられていた。
死刑執行人の自分が、死神に狩られる。
大きな鎌が、首を捕えて。

(まただ、)

意識がとぶ回数が増えてきた。頭が、痛い。
どこからか、足音がする。
それは、幸福だなんて可愛い音じゃない。
死体を引きずり、次の獲物を探して歩き回る、死神の足音。

あぁ、また独りになる気がした。

(それにしても俺は、どうしてあんなところにいたんだろうか)

自分の出生をルークは鮮明に覚えていない。
ただ気づけば、ルカに拾われ、薔薇館で過ごしていた。

(怖い…)

胸が苦しくて、ルークは強くそこを握った。











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