風色

風が変わったその瞬間
世界は鮮やかに色づいた
ぼくにとってきみは風
白黒だった味気ない日々
きみの存在そのものが
彩りを与えてくれたんだ
渇ききったこの心さえ
今では潤いであふれてる
感謝、しているんだよ
きみがここにいなければ
こんな世界知らないで
ただ息をするだけの毎日
過ごしてたはずだから
きみに言いたいことばは
今もまだ言えずにいる
出会った頃と変わらない
その眼差しが愛しくて
ぼくを救ってくれたきみ
どうかこれからも隣に
そう心で呟いた声抱いて
日溜まりの下で笑った


(ありがとう、と
いつか言えるかな)