雨晒し

水溜まりに映る
自分の顔が嫌い
世界でいちばん
不幸だ、という
そんな自惚れが
にじみでている
見上げれば曇天
まるで僕の心を
表すかのようだ
ならば雨粒は涙
雨音は泣き声?
ちがうだろう、
雨は雨、僕は僕
だってそうだろ
僕はこの雨ほど
透き通ってない
涙を隠すように
誰かを包むこと
できないんだよ

願わくば僕が、
誰かにとっての
雨になれるよう
君も空の向こう
ずうっと先から
見守っていてね


(でもね、ほんとは君を、
守りたかったんだよ)