銀杏散る窓の向こうに


隙間から窺う空の機嫌は
黄色い絨毯でお出迎え
優柔不断をそそる秋晴れ
曲がり角の愛惜
斜めに走る雲を睨む
忘れ去られた玩具
食欲に勝るものなし
鏡の反射で光合成
街は変わらず君消える
黒猫だって時には幸運を運ぶ




菜の花畑に体うずめて
午後の微睡みに邪魔者現る
寝転んで眠り込む
銀杏散る窓の向こうに
青空に恋をした
空っぽの心に光を差して
この花束こそ僕の気持ち
愛の力は無限なり
さえずりで愛の告白
一番星の憂鬱




風に漂うは恋心
遥か高く、君は遠い
だってあなたしか見えない
ほんとに、すき
一番ほしかったものは、
僕の知らない君に出会う
歌うように彼は泣いた
誰かが好きと叫んだ
切なる声が響く空
濡れた瞳を隠す事はできない