王の呟きは吐息となる


逆さまの関係性で
誰かに捧げる命なんて
暁に誓う秘め事
見て見ぬ振りの必要性
中と外との不一致
謎めいた扉は開けるな
空虚を掴む虚無感
一本の傘は愛を語る
異国語で話される疎外感
偽られた栄光




天辺には届かぬ恋心
鏡に映る冷笑
甘くて鋭い棘がある
飾りじゃない存在価値を私に
小細工はきかない近さ
歪んだ世界の中心には君
与えられない苦しさ
ためらいを消して
王の呟きは吐息となる
踏み出す一歩は不幸の始まり




境界線を越える歓喜
嘘吐きの行く末は
言葉なき愛の囁き
暗号は解くためにある
一つの仕草も見逃さない
作り物の心臓を掴む
歯車が回り始めたら
課された罪は救いの証
その目に溺れた
雑音だらけの明日はいらない