三日目「いろいろ巻き込んでみようかな」



昨日はいろいろあった。
(無理矢理)返事をしちゃったけれど、あれで良かったのかな。
サンタクロースになるとかどういうことなの……。
おかげで疲れ気味。まともに寝てない。
何気なくカレンダーを見る。うわ、あと五日!?
時間がそんなに無いとかひどい。
まずは人を集めなきゃ。
パーティーを開くのに一人は寂しいからね。




「クリスマスパーティー?フェノの家で?」
「うん、アミティも一緒にやらない?祝う…って訳じゃないけれどね」
「いいの!?やろうやろう!」
「だって約束だったもんね」
「うん!!」

ぷよ勝負のついでにアミティに聞いてみた。
案の定アミティはOKしてくれたしよかった。
でもこれだけは流石に少ない。
あと誰がいいかな……。

このあと、ラフィーナとリデルとシグからもOKがでた。
もしかしてみんな意外と暇なのかな……。
とてもあっさり返事が返ってきたからね。こっちがびっくりだよ。




「あと誰がいいかな……」

そんな独り言を呟いたとき、クルークが見えた。
そうだ、アイツも誘ってみようかな。

「ねぇ、クルーク」
「…ん、あぁ、フェノか」
「今度クリスマスパーティーがあるんだけど」
「クリスマスパーティー?」
「うん、ちょっとアミティたちとそういう話になって」

流石にクルークにエコロのことは言えない。
これ以上話をややこしくしたくないからね。
まぁアミティとの話は本当なんだけど。

「……いいよ」
「え?」
「この僕が時間を割いて君たちのクリスマスパーティーに付き合ってあげよう!!」

そういってそっぽを向いた。
だけどその横顔から楽しみにしているような笑みがこぼれていた。
……素直じゃないんだから。

「話は聞かせてもらったよー」
「うわあ!?」

見ると、背後にレムレスとフェーリが立っていた。

「クリスマスパーティー?楽しそうだね。僕も参加していい?」
「えっと……いいですよ!」
「本当?ケーキ作り、楽しみだな〜」
「……センパイが行くなら私も……(クルークがいるけれど仕方ないワ)」
「げっ、フェーリも来るのか!?」
「当たり前じゃない、センパイが行くって言っているのだから。ウンメイなのよ……」
「むむむ……ま、まぁいいか」

そういってメガネを押し上げるクルーク。
反対側にダウジングを構えるフェーリ。
あのー、私たちのこと忘れてるよね?

「ねぇ、フェノ」
「何?レムレス――!!」

いきなり抱きつかれた。そして何かを口に押し込まれる。
しかも飲み込んじゃった。

「レムレス、な…何を食べさせたんですか…?」
「あぁ、変なモノじゃないよ。マシュマロだから大丈夫」

言われてみれば甘いふわっとした食感がする。

「フェノが一昨日要らないって言ったから甘さ控えめにしたんだけど……どうかな?」

そういえば1000個も要らないって断ったなー、マシュマロ。
まだ甘い気がするけれど……珍しいからいっか。
あれ、そういえば静かだな……え?

「……センパイと……」
「何をしてるんだい!?」

う…なんかマズい展開。

「明日私の家に集合!ちゃんとインターホン押してね!!」

とりあえずそれだけ言ってダッシュ。
これだけは巻き込まれたくない!!


……近くで闇がざわめいた気がした。


とまぁ、何かがあったらしい。
あと五日!!


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