一日目「来客が多い件について」




「これにて二学期終業式を閉会します!」

やっと……終わった。
長かった二学期が終了した。
ここ最近いろいろなことがあったからだろうか、そんな気がする。

「おーい!フェノ!」
「あ、アミティ」
「二学期終わっちゃったね。ということはしばらく会えない?」
「いや、冬休みでも大体暇だから大丈夫だよ」
「ホント!?よかったー」

現在、下校中。
少し長めに話したかったからアミティの家ルートで。

「そういえばクリスマスが近づいてきたね!」
「えっ」

あぁ、クリスマスか。

「ね!クリスマスの時はフェノも一緒に祝おうね!」
「いいよー!」
「やったー!約束だよ!」

話しているうちにアミティの家に着いた。
別れて自分の家に急ぐ。
よし、冬休みは友達とゆっくり……





「……できそうもない?」

部屋に入ってすぐ、クルークの姿が見える。

「ちょっと待って。どうやって侵入してきたの」
「あぁ、フェノか。僕の素敵n「私の家だから!」えー」
「いや、えーとか言われても『私の』家だし。それより何しに来たの」
「見ての通り、本を読んでいるだけだよ。暇だからね」
「宿題は?」
「決まってるだろ?大体終わっているよ」

……どこをどうしたら大体終わっちゃうの。
少ししか手をつけてないというのに。
しかも最初の質問スルーって。
荷物を床に置き、ソファに座る。

「クルークだけだよね?ここにいるの」
「残念☆僕もいるよ」
「ひえええっ、なんかきた!!」
「そんなに驚かないで?怖くないよ」
「……センパイに近づかないでえええ!!」
「なんか誤解されてるし!?」

ダメだ……これだけは変えられないらしい。
楽しいからこれはこれでいいかもしれない。



「……で、何しに来たんですか」

来客はクルークだけでなく、レムレスとフェーリだった。
ひとまずソファに座り直す。

「こっちも今日から冬休み。暇だから遊びに来ちゃった」
「……私はただセンパイの付き添いできただけ」

いや、どうみても『付き添い』というより『ついてきた』という感じ。
突っ込んだら何かと面倒だから黙っておくけれど。

「ゴメンね、驚かすつもりじゃなかったんだけれど……マシュマロいる?1000個」
「いえ結構です」

ばっさり切り捨てて溜息をつく。
レムレスの方を見るとフェーリにマシュマロをあげていた。
どうやって持ち帰るんだろう……。

「話は済んだか?」
「うわあっ!?」

視界に紅い物が映る。ってあやしいクルーク…もとい、あやクル。
気づかなかったし、抱きつかれてるし。

「……あのさ、放してくれる?」
「断る」

少しきつく抱きしめてるけれど、暖かい。
もう少しだけこのまま……っていや、落ちつこう。
それにしてもどうやって……?
あやクルをとりあえず引き離して辺りを見回す。

「来客の皆様、そろそろ帰ってください」
「嫌だ」
「やだー」
「……センパイがそういうなら……」

お前らなぁ…
いつの間にかあやクルもいなくなってるし。
しかも暇だからといってぷよ勝負をここでしないでください。
フィーバーとかなおさら。

「集まれ、宇宙の惑星、渦巻け、テクトニック!!」
「さあ、大丈夫、怖くないよ、モンテ!!」
「この感じ、来るのね…、来た来た来た…、ベネフィック!!」

私は三人に気づかれないように部屋を出た。
巻き込まれて怪我するよりマシだ!!



とりあえず私は家から脱出し、通りすがりの人たち相手にぷよ勝負で時間を潰した。
それにしても自分の家から逃げなきゃならないってどういうことなの……。
一時間くらいして戻ってみたけれど、来客たちはぷよ勝負のあとを残して帰っていた。

「この散らかった部屋……どうしてくれるの……」

私は溜息をついて、片づけを始めた。
幸い壊れ物はなかったから良かったけれど。
何気なく、窓の外を見た。

「あれっ……」

窓の外では白いものが空中を舞っていた。


えーっと、一日目終了です。
遅れてしまって申し訳ありません!!
文章能力がない私がいますね。
後は頼みました。



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