「きっとここかな」
私はパーティーが終わってすぐ、ナーエの森で一番目立つ木の真下に向かっていた。
ただ短く、ここに来て、と書いてあったカード(?)を持って。
待ち合わせ場所には誰かが立っていた。
「きたー」
二本のアホ毛(?)が特徴的な青い髪。対照的な紅い左手。
見間違えようがない、シグだ。
相変わらず虫かごを持っているが、防寒具バッチリだ。
「シグ、こんな寒い中、何の用?」
「話したいことがあった」
そういって、虚空に視線を移す。
しばらく降ってくる雪を見ていた。
そして突然、私の方に手を差し出した。
「え?」
「雪の結晶」
綺麗な形をしている。月光のせいか、輝いて見える。
……いやいや、なんか違う。
本題がずれた。
「えっと、このカード……というか画用紙」
そこで私は持ってきたカード…もとい画用紙…を見せる。
「僕が書いた」
……認めた。素直だなー。
「結局、何の用?」
「話したいことがあった」
ごめん、それさっき聞いた。
そう思った瞬間、シグが近づいてきた。
「暇?」
「それって今から?」
目の前の少年は頷く。
「虫探し、いこう」
そういって森の奥へ歩き出す。
それにしてもこんな真冬に虫がいるのだろうか。
まぁ、しょうがないか。少々強引だけど。
私は一緒に歩き始める。
「あ、そうだ。言い忘れてた」
そしてふと思い出したように私の方を振り向いた。
ふんわりとした無邪気な笑顔で言う。
「ハッピークリスマス、フェノ」
終了です。
かなり短いね。どうしよう。
オチがなく、申し訳ありません!!
ではでは。
(5/7)
title bkm?
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