「ここかな……待ち合わせ場所」
あのとき受け取った名無しのカードを手に、私はすぐ学校の前にいった。
闇の中、一人の影が見える。
「ずいぶん遅かったじゃないか」
紫色の服。夜なのに光るメガネ。
間違いない。クルークだ。
「宿題でもしていたのかい?」
「違うよ。それよりも、このカードをおいたのはクルーク?」
「その通り」
「せめて宛名くらい書いたって良いじゃない」
そこであの秀才は言葉を切った。
変わりに言った。
「フェノ、もう少しこっちへ来てくれ」
「え?いいけれど――」
私はそこで言葉を失った。
クルークが私を抱きしめており、しかも耳までかんでくる。
「ちょっ、いきなり何!?い、痛いし」
「……ふうっ」
そこで私から離れる。
そして「うひゃひゃひゃひゃ!」とあの独特な笑いをし、真顔になる。
「フェノ、僕は君が好きなんだ。それを言おうと呼んだんだ」
どういうこと、え?
クルークは私のことが好き!?
いつもなら「感謝しろ」とか言うんだろうけれど言わない。
もしかして……本当に?
でも答えなんて……!
去っていこうとするあの秀才は一度止まる。
振り向いて今まで見たことのないやわらかい笑顔で言った。
「フェノ、返事を待ってるよ。最高の返事を、ね」
終わりかな?ん。
そしてまとまりがなかった。
オチがなくてごめんなさい!!
ではでは。
(3/7)
title bkm?
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