ぷよ勝負を終わらせ、ただボーっとしていた時。
突然、その電話は鳴り響く。
「はい、ナマエです」
「やあ、こ・ん・ば・ん・わ♪」
「へあっ、レムレス!?」
電話の向こうに居るのは、彗星の魔導師レムレス。
私と彼は一応恋人同士で、彼が忙しくない時に不定期に電話を掛けてもらっている。
今日は二週間ぶり、久々の電話だった。
「やった、ようやくナマエちゃんの声が聞けたよ。嬉しいな」
「私もです。レムレスと話すのは久しぶりですしね」
「ふふっ。それにしてもナマエちゃんの声ってすごく癒されるなー」
「みーとぅ……」
彼の声は聞いているだけで幸せだった。
というか正式に言うと聞くことしかできないのだけれど。
彼と私はプリンプを挟んで正反対の町に住んでいる故、会うことはなかなかできないから。
彼は魔導師としての仕事がある。それに私はまだ子供だ。
残念ながらレムレスと会うことはなかなかできない。
一年半すればこちらに越してくるという話だったけれど、それまで待てない。
……けれど、会うのもなんか恥ずかしい気がして。
そんな私の心を呼んだ訳ではないだろうけど、レムレスは「会いたい」と唐突に呟いた。
「早く会いたいね、ナマエ」
「そうですね……最近はその話ばっかりですけど」
「そうだね。でも僕はそれくらいキミに会いたいんだ」
「はあ……」
私も会いたい。
口に出そうとしたその言葉は、すんでの所で飲み込まれる。
どうしてだろう、何故か切なくて。
「でも、ナマエちゃんと会ったら僕の心臓が止まっちゃうかもね」
「止まっちゃ駄目です!私が力づくでも動かしますよ」
「ふふふ。でも本当に止まっちゃいそうだな、嬉しすぎて」
「……でも、まだ触れられるのは言葉だけですから」
「まあ、ね」レムレスは悲しげに呟く。
それでもいいんだ、レムレスが私を想ってくれているなら。
「学校は楽しい?変な男の子に誘惑されてたりしてない?」
「大丈夫です。そういうレムレスもフェーリに浮気してたりしてないですよね?」
「ナマエ、僕はもうナマエ以外の子のことなんて考えられないからって言ったよね?勿論無いよ」
「なら良かった。……私ももうレムレス以外の人を好きになれませんから」
レムレスは電話の向こうで柔らかく笑う。
優しく、苦しくないように縛ってくれるこの感覚が少し気持ちいい。
やっぱり、私はレムレスが好きだ。
「大好きだよ、ナマエ。……あ、次の仕事の時間だ。そろそろ失礼するよ」
「はい、分かりました」
電話が終わるのは突然で、彼と私の話せる時間はとても短い。
それでもいい。ゆっくりと彼に侵されていく、それが私は好きだから。
もっと溺れさせて。
あなたのその甘い海に。
………………………………
あれ……おかしいな。
なんか物凄く主人公が乙女になってるぞ!?←
ということでらら様との相互記念小説、レムレスで甘夢でした!
これは私(十円)と嫁(Not二次元)の昨日の電話での会話をちょっとアレンジしたものです。
大体一時間とか話し込んじゃう訳ですがそこはレムレス相手だということで。
でも実際あの人なかなか話せないからなー……次はいつ話せるんでしょう。取り敢えず年末年始はバイトで全て埋められ\(^o^)/だそうな
ご愁傷様です、嫁よ。←
苦情とか何かございましたらお気軽にどうぞらら様!
本作品はらら様以外のお持ち帰りをお断りしております。ご了承ください。(死してなお(ryも同じく)
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