綴られた言の葉


『ナマエ、元気にしているかな?僕もみんなも、相変わらず元気だよ』
「それは良かった」

何気ない会話。
ただし、それは目の前にある紙の前での話だ。

『この前、フェーリとクルークのぷよ勝負に巻き込まれかけてすごく大変だったよ』
「なーるほど。そりゃあ、ご愁傷様で」
『まぁ、結果的でどっちが勝ったかはナマエの想像に任せるね』
「これは両方が負けるパターンだな、うん」

という具合に。
ただ、どこかの誰かが渡してくれる、綴られた紙。
それに私がツッコミを入れているだけ。
ついつい、目の前で話している感覚になる。

『……ナマエ』
「?」
『もう、こっちへは戻ってきてくれないのかな?
 もう一度、会いたいよ』

コッチヘ、モドル。
そう、それが最大の問題でもあるのだ。
その気になれば今いる世界を抜け出して、戻ることだって出来るかもしれない。

でも。
これは私の選択なんだ。
もう、変えることを許されないんだ。
みんなの顔を思い出して涙があふれ出てくる。

こんな事を何度繰り返したことだろう。
毎日毎日繰り返している気がする。
気がつけば、引き出しに封印して置いたはずの手紙を読んでいる。

最後にくれた、彗星の魔導士からのメッセージを。



永遠に、大好きだった君に会えない。



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よくわからないもの。
シリアスじみてるから茶番にしようかと思ったりもしたが、やめた←


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