夢終劇パロプロローグ(レムレス)


※向日葵の少女閲覧推奨

――それは夏の日、最期の少し前。彼女は笑っていた。
とても幸せそうに。けれど、その姿は何かを隠しているようにも見えた。

「こんにち……ナマエ?今日はいつもよりボーっとしているね」
「え?……ええ。ちょっと、ね」

箒で空から飛んできた青年――レムレスに向かい、彼女は曖昧に微笑む。それは彼女にしては少し曇っているように見えた。
どうしてそんな曇った表情をしているのか。問おうと口を開いたが、言葉になることはなかった。
――もうすぐ、終わりが来る。
小さく呟かれたそれを聞いてしまったからだ。
彼は戸惑った。何の終わりが来るのか。来るとして何の終わりなのか。
唯一つ分かるのは、それがとても深刻なものだということか。彼女はただ、何かを懐かしむような悲しげな、だがとても幸せそうな表情をしていた。


…………………………
頑張ってた。
ネタがなかったので書き溜めより、夢終劇パロのプロローグ的な何かです。
連載として上げたいけれども他の状況からしてまだまだ無理そうです。ううむ

prev next


(17/62)
title bkm?
home





×
人気急上昇中のBL小説
BL小説 BLove
- ナノ -