盛り上がるがいい!(フィバ勢)


「ナマエ、今日の放課後体育館に来いよ」

クルークにそう言って渡された、謎の招待券。
こんな中途半端な時期にどうしたんだろう。節分も昨日だったのに。
じゃあ豆まき大会とかではないのか……あれ、じゃあ本気で何?
カレンダーを見ながら少し考える。2月4日……二月四日……願わくば花の下にて……だめだ何も思い浮かばない。強いて言うなら某西行な法師さんが短歌通りに大往生したとしか。
でも旧暦の二月って絶対今の二月と違うよね。うん分からん
……というかそれにしてもおかしい。いつもならぷよ勝負を仕掛けに来る面子が一人たりとも居ないってどういうこと。サタン様にでも神隠しならぬ悪魔隠しされたのか。そうなのか。

「……あ」

とか考えているうちに辿り着いてしまった体育館前。なんかものすっごく中でどたばたしてるけどいいのかこれ。今すぐ帰りたいんだけど。
「私の料理が食べられませんの!?」とか「レムレスセ・ン・パ・イ」とか「ブラックホール!」とかもう誰だよこの中に異次元作った奴。そして私を招待しやがった奴。もうみんなクルークのせいでいいよね。あいつ殴って帰っていいよね。ごめんなんか頭の中が大変なことになってきたあはは。
うん、もういいや。どうにでもなれ。
妙に早くなる鼓動を感じながら、重いその扉を開けば――


「祝!ナマエがプリンプに来てから四年!」
「もとい!二月四日ぷよの日!」

「「「おめでとーーーーーーう!!」」」

「へ、へあっ!?」

何事。私が扉を開いた瞬間アミティとラフィーナが叫び、直後に皆がクラッカーを派手に散らしながら叫ぶ。なんだこれは。
そして、とどめと言わんばかりに呆然とする私に向かって皆が駆け寄ってくる。
え、何。圧迫死させる気ですか。

「え、え、待って!何!?何この状況!どうしてこうなったの!?」
「ナマエ、覚えてないの?今日でナマエがプリンプタウンに飛んで来てから丁度四年の日なんだよ!」
「四年って……なんか中途半端じゃない?」

「それだけじゃないワ」、フェーリが続ける。
どうやら二月四日の「2」と「4」で「ぷよ」って読むらしい。つまり今日はぷよの日らしい。
……ああ、どうりて皆外に居なかった筈だよ。こんなところに全員集まってたんじゃ、ねえ。

「さ、ナマエ。まずはこの甘ぁ〜いチョコレートケーキをどうぞ」
「フフッ、招待状を作って渡し、さらにこのパーティー自体を企画したこのボクに感謝するんだね」
「相変わらずですこと。ナマエさん、分かってるとは思いますけれど実際パーティーを企画したのは私とアミティさんとアコール先生ですわよ」
「えへへ、喜んでくれた?」
「ナマエさんもこの街にだいぶ馴染んできましたしね」
「ぐぐっぐーぐー!」
「ナマエ、カーくんからプレゼントだよ!ほら、カーくんぬいぐるみ!」
「あの、一気に皆で話されましても困るんですけど」

どうやら祝われる本人のことは何も考えてないらしい。取り敢えず盛大に何かを祝いたいだけだろお前ら!

「さあ、今日はパーッと盛り上がりますわよ!」
「「「おー!!」」」

……まあ、楽しいからいいか。※よくない

………………………
ということで二番煎じ。編集はしょうりんが書く前に始めたんですが色々やってたら九時になってました。
ぷよの日めでてえ!でも月曜日嫌!

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