少女の独り言。


今日はたしか。
異世界で言う『ぷよの日』。
語呂合わせで、『2424(ぷよぷよ)』だから、らしい。

私がこの世界に来て約三ヶ月。
……正確にはかなり前にもあったが、本格的な認識があったのはそれくらいになる。
個性豊かな仲間たち。
偶然におこる不思議な事件の数々。
何よりも、たくさんのルール上で繰り広げられるぷよ勝負。

私はそれらに魅せられた。
こんなにも素敵な世界はあるのか、と。

私は今までいろんな世界を見てきた。
モンスターのいる世界。
魔法がぶつかりあう世界。
少年少女が冒険する世界。
何かを守るために戦う世界。

私が見てきた世界は、全てが『戦う』世界だった。
争い事は何も学べない。
そんな世界を見てきた。

でも、この訪れた世界は不思議だった。
たしかに、戦っているのに。
誰かが倒れていくのに。
みんなが笑っていた。
こんなに楽しい戦いって、世界のどこかにあるんだな。

私はその時、実感した。

私が何も知らなかったとき、一人が私にいった。

「ぷよ勝負、やってみる?」

断ったよ。当たり前。
私は戦いを避けていたからだ。
だけど、凄かった。
あのとき、私があの『ぷよ勝負』に魅せられていなかったら。
あの瞬間、あの人に声を掛けられなかったら。

私は、真の戦いを、永久に知ることが出来なかったかもしれない。

そして今の私がいる。
いろんな世界を見るのも飽きてきた。
だからしばらくは、ここの住人になることに決めたんだ。

それにしても、ぷよ勝負が本当に『楽しい』んだ。
……それだけじゃないかな。『大好き』も入るかも。
最近は練習の成果が出たのか、まともに連鎖が組めるようになった。

「ナマエ!」

あ。
呼ばれてしまった。
そろそろ練習の時間なのかな。

腕時計で日付を確認する。
……うん、間違いなく『2/4』だ。
はじまりという名の起源の日。
本当に出会えて良かった。

「今行く!」

そう返事をして、思い出の場所から走り出した。
あの人の所に向かうために。
そして、新たな未来へ進むために。



==========
というわけでやったよ!
『ぷよの日』だよ!!

テンションがMAXです!
ぷよぷよフォーエバー!

※ちなみにこの話。微妙に実話、とだけ。


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