サブタレイニアン(あやクル)没ver



「あや……クル……?」
「貴様……この私に何度同じことを言わせれば気が済むのだ」
「仕方ないじゃん!だってクルークは」
「言い訳など聞かぬ!!」

まずい。
色々な意味でまずい。
完全にご立腹してらっしゃいますよこの魔物。
本の中の魂物凄く怖がってますやん。
……なんて言ってる場合じゃない!

「忘れた訳ではあるまいな、私の恐ろしさを」
「忘れてないしそもそもあやクルを怒らせるようなことしたっけ!?」
「ああ。私以外の者と喋っていた」
「鬼か貴様は」
「魔物だ」

そんなドヤ顔で言われましても。
というかさっきのとんでもない恐怖感は何処へ消えた。
なんか気が付いたらギャグみたいになってるよ?

「……とにかくだ。覚悟はできているだろうな」
「出来てないよ。あやクルさん元々魂なんだからあまり話せないし女子と話して何が悪い!?それに学校で相談とかるすのは当然でしょ!?」
「それなら私に聞けばいいだろう。知識ならこいつの何万倍はある」
「聞いても話せなきゃ意味無いんだって」
「ならこいつを乗っ取ればいい」
「そのうち本気で封印されるよ」

なんて言うけど、勿論この人が嫉妬をやめる気は無いだろう。
そして何かあったら平気でクルークを押し退けることだろう。
大変なものに好かれたみたいだね、私は。(前から分かってたけど)

「ま、いいじゃん。私はあやクル以外を好きになる気は無いよ。今もこれからも」
「信じられんな。何なら束縛してやっても良いのだぞ」
「馬鹿クル。それなら私が封印(物理)してやってもいいんだよ?」
「……貴様、よくそのような口が聞けるな」
「ふはははは、やる気?いいよいつでも掛かってきな!」


なんだかんだ言ってこれが正常です。
色々と狂ってるけど、気にしない。
そんな毎日。

「ハイドレンジア!!」
「ぬわー」

…………………
束縛系ヤンデレがどうしてこうなった
でもなんかこれはこれでいい気がする(よくない)


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