Memory6「ブラックアウト」


「探索終了」
「報酬はダイヤモンド」
「そしてやったねトンブラ開放」

結果、雑魚ともみ合いになりながらもなんとか生きて帰ってきました。韻踏んでるのは気にしない。
トポロ劇場の管理人にダイヤモンドを渡して無事トンズラブラザーズも解放。これでひと段落した上に遂にデパートがオープンしたそうです。
……なら勿論行くしかない。武器と防具を買うため私はネス達をそのデパートに即効連れて行った。

「いらっしゃいませー」
「おお、凄く広い」
「ボウガンかビームライフル……」
「武器防具ペンシルロケット……バズーカ欲しい」

完全に武器のことしか考えてない奴が約二名。はいそうです私とジェフさんです。
やっぱり昔から機械のことしか考えてないのは二人揃って一緒だ。謎の安心感を得た私はデパートの隅々を見て回った。
……ん?何でこんなところにネズミ?

(……すいません、つかぬことをお伺いしますがどうしてあなたのような動物がこのデパートに?)

興味が沸いたのでテレパシーで話しかけてみる。ネズミは驚いたような仕草をしたものの直ぐに冷静になり、
(分かりません。……ただ、直感でこのデパートは停電するような気がします)と答えた。
停電、か。なんで?

「……ネス、もしかしたらこのデパート停電するかもしれないよ」
「突然どうしたの?」
「そこのネズミが直感でなるだろうって。小動物の勘ってやたらと当たるからさ」

ふーん、ネスは少し考えるそぶりを見せつつキャッシュディスペンサーを弄る。まあ停電しようが何か起ろうがこの人達なら大丈夫か。ジェフも居るし。

「うーん、何の武器買おうかな」
「エレナ、あっちの倉庫でキミ好みそうなビームライフル売ってる人見つけたよ」
「おお、ありがとう……ってなんで倉庫の中?」

危ないからなのかそれとも盗品なのか。どちらにせよ買うけど。
さーて、防具も買わないとな。コインとか欲しい!

「うん、ようやくこれで私もまともに戦えるようになったかな」
「結局大量に買ったね、ペンシルロケット」
「うるさいだまれきかいずきめがね」

装備を買い漁り、ついでにペンシルロケットとダブルスキップサンドもバッグに詰め込みご満悦。三時間くらい色々往復してたけど取り敢えずようやく買いものも終了しそうです。

「よかったわね、エレナ。素敵な装備が見つかって」
「うん。ネスも資金出してくれてありがとう」
「あの装備のままではでまともに戦いきれないのを考えれば全然マシだよ。グッズもジェフと同じくらい使えるんでしょ?無駄になんて全然ならないし」

……もしかしてネスさんって私以上に効率主義?

「じゃあ、取り敢えず今日は疲れたしそろそろホテルにでも泊まりに行こうか」
「そうだね。今日は埋蔵金といい充分収獲はあるし」

正確には埋蔵金発掘所でモグラ倒しに行ったの徹夜だったんだけどね。……ああ、どうりて疲れてたはず。

「流石に仮眠だけじゃ持たないからね……じゃ、さっさと行くよ」
ネスがそう言ってデパートを出ようとドアを開いた瞬間、大きな破裂音がして――
「っ!?」
「て、停電!」

暗い。何これ。突然明かり落ちるなよびっくりする。
ほぼ反射的にPKファイヤーを使おうとしたけれど……おかしい。火がつかない。

「ジェフ、どうしようPSIが使えな」

……それどころじゃない。今まで大体聞こえていた周囲の心の声が、一気に遮断された。
どういうこと、私のテレパスは常に使用しているようなもの、なのに、
あれ、なんだろうこれ。ジェフ、だれか、わたしをささえ、て、


……………………
次からほぼジェフさん視点です。

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(7/12)
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