レムレス


今日。それは2/14。
挑戦します。
人生初のお菓子作りに!!

初心者でも簡単……なハズのスノーボール。
どうやらチョコを溶かす必要がないらしく。
まぁ、トリュフとかそういうモノじゃないから当たり前なんだろうけれど。

生地をしっかり練る。
これは凄く難しいというか、固まったものがたくさんあるというか。
しっかり冷蔵庫で冷やす。
出したとき、凍っているんじゃないかとひやひやしていたり。
手頃な大きさに生地を切って丸めて。
等間隔に並べて、予熱した電子レンジで……焼く!

「できたぁー!」

焼き上がったスノーボール。きれいな丸が数十個。
幾つかは本命。
幾つかは友達。
残りは、自分。
おっと、忘れるところだった。
袋にスノーボールとシュガーパウダーを入れる。
しゃかしゃかしゃかしゃかしゃか。ひたすら振る。
しばらくして取り出すと、名前に相応しく、キレイな丸い雪がそこにあった。

小さな袋にリボンをつけて。
わーい!完成っと!
ふふ、みんな喜んでくれるかな?



ピンポーン♪

あれ、誰か来た。
慌ててドアを開ける。

「こ・ん・に・ち・は♪」
「れ、レムレス先輩!?」

レムレス。私の憧れであり、先輩であり………だ。

「ちょっと遊びに来たよ。邪魔……だったかな?」
「いいえ、大丈夫です!……あ、そうだ!」

レムレス先輩をリビングに通した後、キッチンへ走る。
誰よりも丁寧にラッピングした袋を掴み、戻る。

「レムレス先輩、これ……受け取ってください!」

レムレス先輩は少し驚いた顔で私の方を見たが、すぐいつもの笑顔に戻った。

「ありがとう、ナマエ」

そう言ったあと、袋を開いて、スノーボールを一つ口に運ぶ。
しばらくして、美味しい、と一言。

「ちょっと砂糖少なめでしたか?」
「いや、大丈夫だよ」

そう言ってどこかに袋をしまった。

「そうだ、ナマエ」
「何でしょう?」
「ナマエが僕にチョコをくれた。そして何も言っていない、って事は……」

言葉を切って、私の方に顔を向ける。

「これは、ナマエからの告白でいいんだよね?」
「………ええええええええええっ!?」

え、こ、告白という受け取り方!?
よ、予想外……というか、心読まれた!?

突然、口が塞がって喋れなくなる。
その感触は……何故か固い。
咄嗟につぶった目を開くと、彼はにこにこしていた。
口元を見ると、ハートのチョコがくわえられている。
ほんのりとしている。レムレスにしてはいつもより甘ったるい。
でも………とても美味しい。
そう思えるのは……なぜだろう?

「……ナマエ、ハッピーバレンタイン」

驚いて顔を上げると、私の本命はこちらを見ていた。
大好きな、あの優しい笑顔をみせて。



==========
というわけで、しょうりん(×の人)のレムレスver.です!
どうしよう、レムレスが受けみたいになっている。
あれ、長すぎたかな?


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(5/7)
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