『私からは動けないわ。だから手を差し伸べて私を齧って。』(MOTHER2)


「うーん、ここ最近毎晩変な声に魘されるんだよねー」
「え、何その声」
「分からない。ポーラっていう女の子らしいんだけどさ、『早く目覚めて南の方へ!』とか『ジェフという人を知っていますよね?あなたに会いたがっていますよ』とか」
「ジェフ……って隣のクラスの変人?」
「多分そう。なんというかストーカーじみてて正直聞きあきたんだけど」
「あーねえ……」

朝、スノーウッド寄宿舎で身支度をしながら友人と話をする。
本当に何なんだろう。普段なら気にならないようなもののはずなんだけど何故か気になって仕方がない。
なんというか、その声に従わなきゃいけない感じがして。
でも、その隣のクラスの変人――一応だが幼馴染であるジェフが私と同じような声を聞いて行方不明になったとかそうでもないとか。
そんなこと聞くと余計不安になる。……正直言うと面倒なだけなんだけど。

「でも確かに最近動物の凶暴化とか結構酷いらしいよね。噂ではこの校舎の外でカラスが暴れまわってるとか」
「なにそれこわいバンバンガンでボコるわ」
「狙撃(物理)だね。やめたげて」

冗談だよ、と言いながら歯ブラシを口に突っ込む。バンバンガンは少し前、ジェフから誕生日に頂いた物理的攻撃にも向いた変な銃だ。重い。
置き場所が無いからロッカーに入れてるけど、正直使い道も無いからこっそり捨ててしまおうとも考えている。
だってジェフさん多分行方不明だし。

「……取り敢えず学校行こうか」
「まってまだうがい終わってない」


…………………………………


そんな感じで一日を過ごしました。
そして寝ました。いつも通りな夢を見ました。

「……またポーラか」

この夢を見る度に無理やり起こされるのなんとかしてほしい。取り敢えず溜息を吐く。
今日はどうしようか。ぼーっとベッドで横になっていても完全に目が醒めていて眠れないし、かといって消灯時間過ぎてるからあまり行動することも出来ない。
……いっそ行ってみるのはどうだろう。いや面倒だ。第一外へ出るための扉が閉まっている。
じゃあいつもどおり何かしてる?でもそろそろ飽きてきた。
起きた後から聞こえてくる耳鳴りも、今日はいつも以上にやかましいし。
これはもう何としてでも来いっていう暗示なんじゃ……

「どうすりゃいいのさジェフさんや……」

曇天の空に、流れ星が一つ瞬いて消えた。





結果。
なんだかんだいって私は現在アンドーナッツ博士のLABOに居ます。
つまり抜け出してきました。バンバンガン強い。

「ふむ、私の息子達の所に君も行くつもりかね?」
「はい。なんかもう色々と疲れたので」

明らかに別の意味で捉えられただろうけど、面倒なので気にしない。
私は都合よく用意されたスペーストンネル1(試作品)を使って彼らのいる場所を目指した。


…………………………

大体gdgd。久々に親子そろってMOTHERハマりなおしてます。
一応連載しようと思ってあらすじ的なのを作ったんですが置き場所が無いのとこれ以上h具やしてどうすんだという理由でゴミ箱送り。多分続きますけどね
ちなみに最初の方のバンバンガンについてはフラグでしたが二回くらい文が没になった結果こうなりました。フラグェ

ちなみに主人公のステイタス
「ナマエ」
HPがそれなりに高くPSI使用可能。ジェフのIQ高い設定に合わせPP多め。
但しアシストが使えない。そしてPKの攻撃力がポーラに比べ低い。
狙撃に長け、通常攻撃の方が実は使えたりする。特技は集中(選択した敵一体への攻撃がパーティ全員一度だけ必ず当たる。但し集中自体失敗することがある)
ガッツが究極なまでに無い。使用武器はジェフと同じ銃だがマシンガン系の装備不可。ライフル系が主体?

どうでもいいかもしれませんがタイトルの由来はまた某ラップです。\tama on the set/

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title bkm?
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