桜第六章・没

「……」
「よろしいですか?つまりこの時赤ぷよを消すと緑ぷよが落ちてきます。このような消し方を階段積みといい……」

退屈。
彼女の頭に最初に浮かんだのはそれだった。
自己紹介を済ませクルークの隣の席に座った、そこまでは良かった。
だが彼女は魔法に関連することは何故か全て覚えていたのだ。
故に、授業が退屈で仕方がない。
元々彼女はレムレスの下で勉学に努めてきた。だというのに。
……甘く見られたものだ。
彼女は苛立ちを覚え、深めのため息を吐く。

「……はあ」

そして、ただぼうっと黒板を見つめていた。
一旦やる気を失うともう大体立ち直ることはできない。
だがそれでいい。というよりそれがいい。
こんな授業を聞いているよりは、自分の記憶や存在について考えている方が遥かに有意義だ。

「ナマエ、授業くらい聞けよ」
「……別にいい」

クルークは黒板に書かれたものを一語一句間違えず綺麗な字でノートに写していた。
この程度のこと、少し実践をする程度でなんとかなる。
それなのに何故?

「勉強が嫌いなのか?」
「違うよ。ただ簡単すぎて」
「実は面倒なだけだろ」
「……はあ」

彼を憐れむような目で見、まだ真っ白なノートに板書された積み方をサラサラと書きあげる。
階段積みの基本、五連鎖だ。
そこから彼女は少し考え、さらに六行目と最終連鎖を積み上げる。

「……え」
「これで九連鎖。この学校はGTRやサブマリンは習わないの?」
「GTR……?」

流石のクルークも困惑する。
無理もないだろう。
いきなり不定形だのGTRだのと慣れない言葉を聞いては誰もがそうなる筈だ。

「だぁ積みカウンターGTRサブマリン挟み込み座布団……せめてこの程度は習わせてもらわないと」
「つ、付いていけない……」


っていうところで没りました。
反省点
・主人公がナルシスト
・よくしゃべる記憶喪失
・積み方の名前が入りすぎてなんかメタい
・作者の知識の無さがモロバレする
ちなみに私は基本GTR使いです。連鎖は考えられても実践で組めない悲しさ
余談ですがつい先日ぷよ7のDS版買ったのでwi-fiやってみたらボロボロになりました。おのれ
ああ十連鎖以上組めるようになりたい。あとちょっとだというのに
誰か私の師匠になってください。わりと本気で

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