桜十四章没


暗い、土で出来た場所。時より天井から滴ってくるのは此処が地下である証拠か。
目が覚めたら、彼女は此処に居た。

「……どこ」

か細い声で、彼女は呟く。壁には火の消えた松明が等間隔に並んでいるのが薄らと見える。
ここは遺跡なのだろうか。だとしたら、あやクルは。戸惑いながらも彼女はその洞窟の中を歩きだした。
暗い地下の洞窟、これ以上に不安を感じるものはないと断言できる程度に不気味なそれはナマエの身体を小さく震わせる。

「あやクル……クルーク、アミティ、ラフィーナ」

名前を呼びながら歩くが、返ってくるのは反響した自分の声だけ。
ここには誰も居ない。誰も。

「嫌、レムレス……」

彼女は恐怖のあまりか、突然耳を塞いで走り出す。
聞きたくない見たくない知りたくない。理由はともかく、強い負のイメージがその洞窟に宿っているように感じられた。
ここはどこ、時間は、どうしたら地上へ、クルーク達は。半狂乱になりかけた彼女の前に現れたのはーー

「ーーこれは」

大きな、固く閉ざされた扉。
近付いてみると、中から微かに光が漏れているのが分かる。この扉が地上に繋がっているのだろうか。
……いや、それは違うだろう。
地下から地上へ出るなら、普通扉は天井に見えるはずだ。
つまり、これは。


……………………………
ここまで書いてだるくなりました。
本当はこれ夢主の心の中で開きそうにない扉の先は封印された記憶で入ろうとしたらクルークさんの声で目覚めるてきなこと考えてました。
無理でした。
取り敢えずいちいち考えていたストーリーに肉付けして伸ばしまくる癖直そうぜ自分。
あと後半は深夜Padで書いていたので色々素敵クオリティ。

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(9/31)
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