Chapter.3


気分転換に図書室に行ってみた。
とても静かで寒いこの時期とは逆にとても暖かかった。
あんまり来ることもないから私としては珍しいほう。

「わーい、誰もいなーい♪」

誰もいないのに図書室から盗み出される本がまったくとしてないのは
すごく不思議だけど、突っ込んじゃいけない気がする。
さてどこからまわろうか。
近くの本棚に行ってみた。

「心理学、哲学、伝記、歴史……」

ダメだ、理解できない。
他の所探してみようかな。

「君、そこは僕の指定地だぞ?」

えっ、誰ですか。
あぁ、クルークか。

「ナマエ!?どうしてここに……」
「驚きを隠せていませんよー。第一、別に来たって良いよね?」
「それはそうだけど……とにかくここは僕の指定地だ!」
「ごめんなさい、初めて聞きましたー」

そんな風に言い争っていると、後ろから誰かに押し出された。

「ここでは静かにするクマ」

そういって図書室の扉を閉められた。クルークと共に。

「ナマエ!君のせいで僕まで……」

……悪いけれど、どっちもどっちだと思う。
まぁ仕方ない。どこかに移動しようかな。

「ナマエ、どこに行くんだい?」
「どこか」
「なんなら僕を連れていったっていいんだよ?」

それじゃあ、一緒に行こうか!
そうだなぁ、屋上へ行こう!!





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