「おはよー!」
「おっはよー!!」
私の声にとびっきりの元気で答えてくれるアミティ。
窓からは日差しが入る。
今日も良い天気だ。
「ねっ、ナマエ!聞いたんだけどさ」
「なーに?」
「昨日、クルークと何を話していたの?」
「んーとね、告白ってヤツ?」
「告白!?クルークが!?」
アミティの声にクラスメートの何人かがこちらを向く。
あれ、みんなどうしたの?
「ナマエ、その話を詳しく聞かせてくれないかしら?」
私の目の前にピンクの巻き毛。ラフィーナだ。
「とりあえず、かくかくしかじかありまして」
「それホントの話!?だとしたら事件ですわ」
「え、何が事件なの?」
まったく、と言ってラフィーナは大きな溜息をついた。
「つまり、ナマエのことが好き。今まで恋愛感情なんてモノを見せたことなんて
クルークの場合、一度としてないの。だから事件なのですわ!」
とりあえず、状況は飲み込めた。けれど、好きならそれでいいんじゃないの?
そこでまたラフィーナはまた溜息をついた。
「……ナマエって鈍感ですわね」
「そうなの?」
「そこが鈍感なのですわ!」
ラフィーナは頭を抱え込んだ。
「そうですわ、ナマエはどう思っているの?」
「えっ、好きだよ?」
「はああああああああああっ!?……ですわ」
「そーなの!?ナマエ!?」
二人は私の方に詰め寄ってくる。
「まぁ、友達として、だけどね」
「あああぁぁぁぁぁ……そうですわよね、あのナマエですから……」
「?」
向こうは何かを理解しているみたいだけど、私はわからない。
うーん……なんか難しいなー。
とりあえず、私にもわかりやすそうな説明が欲しいです。
(3/19)
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