Chapter.1


「おはよー!」
「おっはよー!!」

私の声にとびっきりの元気で答えてくれるアミティ。
窓からは日差しが入る。
今日も良い天気だ。

「ねっ、ナマエ!聞いたんだけどさ」
「なーに?」
「昨日、クルークと何を話していたの?」
「んーとね、告白ってヤツ?」
「告白!?クルークが!?」

アミティの声にクラスメートの何人かがこちらを向く。
あれ、みんなどうしたの?

「ナマエ、その話を詳しく聞かせてくれないかしら?」

私の目の前にピンクの巻き毛。ラフィーナだ。

「とりあえず、かくかくしかじかありまして」
「それホントの話!?だとしたら事件ですわ」
「え、何が事件なの?」

まったく、と言ってラフィーナは大きな溜息をついた。

「つまり、ナマエのことが好き。今まで恋愛感情なんてモノを見せたことなんて
 クルークの場合、一度としてないの。だから事件なのですわ!」

とりあえず、状況は飲み込めた。けれど、好きならそれでいいんじゃないの?
そこでまたラフィーナはまた溜息をついた。

「……ナマエって鈍感ですわね」
「そうなの?」
「そこが鈍感なのですわ!」

ラフィーナは頭を抱え込んだ。

「そうですわ、ナマエはどう思っているの?」
「えっ、好きだよ?」
「はああああああああああっ!?……ですわ」
「そーなの!?ナマエ!?」

二人は私の方に詰め寄ってくる。

「まぁ、友達として、だけどね」
「あああぁぁぁぁぁ……そうですわよね、あのナマエですから……」
「?」

向こうは何かを理解しているみたいだけど、私はわからない。
うーん……なんか難しいなー。
とりあえず、私にもわかりやすそうな説明が欲しいです。





prev next


(3/19)
title bkm?
home



「#オリジナル」のBL小説を読む
BL小説 BLove
- ナノ -