いつも通りの朝。
明るい学校に続く道。
声をかけてくれるクラスメイト。
大事な仲間たち。
これが私の日常だと思ってました。
この時の私は、今の私から見ると、十分幼かったと思う。
クラス一の秀才はいった。
「どうやら僕は君のことを好きになったみたいだ」
そういった。とても真剣な眼差しで。
なんであのときの私はわからなかったんだろう。
今更思い返しても知るすべもなく。
――これが私の非日常のはじまりだった……気がする――
これは『今』よりも『少し前』の話。
(2/19)
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