Chapter.9


冷たい。
ここが本当に冷たすぎる。
だけど、眠い!
つまり?寝よう!!
おやすみなさーい……。

「ちょっとナマエ!?何してるの!?」

うわぁ、危うく雪の上で寝るところだったようです。
アミティ、ナイス。

「まったく……ナマエ、大丈夫なの?」

ラフィーナは手をさしのべてくれる。
その手を取って私は起きあがった。



事のはじまりは一言にあった。
授業が終わってアミティに話しかけられた。
『雪が積もっているから遊ぼう』と。
窓の外を見る。
さっきまでは舞っていた雪が嘘みたいに荒れていた。
放課後になる頃にはすっかり止んでいたけれど、寒い。
でも、ふわふわしている。
サクサクする。
寝たら暖かいかなー……そして現在に戻る。



改めてその景色を見渡す。
一面、銀世界。
というか日差しが反射してまぶしい。
そんな感想を思っていたとき。
何かが私の頭に当たった。

「うわあぁ!?」

後ろの声で笑い声が聞こえる。

「ヒット、ですわ!!」

なるほど、雪合戦か。
それにしても小さくて丸い雪玉でここまで痛くなるんだろう?
不思議がっていてもしかたがない。

「そうか。それならばここは戦場だ!!」
「行きますわよ、アミティさん!!」
「何でそこまで話が大きくなるの!?」



結果。
互いを敵にみなした瞬間、雪玉が飛んでくる飛んでくる。
しかも痛い。
まぁ、こっちも負けてないとは思うし、ヒットさせたと思うし。
結局勝負はつかなかった。
まぁそれもいいか!



「ナマエさん、課題はどうしましたか?」
「すみません、忘れましたけれど許して下さい、アコール先生」

補修行きとなったのは言うまでもない。



==========
雪っぽい続編。
あれ、クルークが空気だった。


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