Chapter.7


「どうしようかなー」

そんなことを考えながら授業が始まった。
たしか、今日は階段積みとか何とか言ってた気がする。

「よろしいですか?ここに緑ぷよを置いたあと、こちらの方に……」

わーい。
覚えられるわけがなーい!

せっかくなのでクルークの席を見てみる。
熱心にノートに何かを書き込んでいる。
何を書いているのかな……クルークのことだから、応用的なモノとか、
アコール先生が授業中言ってることをメモしているのかな。
なんだかすごいなーと私は思う。
ここから席は遠く離れているけれど、その必死さは私にも伝わってくる。
もう少し見ようとしたけれど、アコール先生がチョークを構えていたからやめた。
……この前のが凄く痛かったからね。
額が少しズキズキした気がした。



チャイムが鳴り、教室が騒がしくなる。
休憩時間は十五分。
その間にさっきやったことを実践させるようにする。

「ねー!ナマエ」

うしろから私に声をかけていた。
アミティだった。

「ナマエ、さっきの階段積み。やってみようよ!」

さっきの授業って言っても、かなり上の空だったからなー。
でもぷよ勝負は楽しい。
それならいきますかー?

「イくよー、れっつ、ぷよ勝負!!」
「ナマエ!『イく』って文字が怖いよ!?」



結果。

「ばたんきゅー」

最初、一勝されたときは焦ったがなんとか勝利!
まぁ、私の場合、階段積みが途中発火しちゃってあまり意味はなかった。
……珍しく四連鎖したけれど!

「それにしてもアミティ。強くなったんじゃない?」
「ホント!?」
「ホント。だって現に最初飛ばしてたじゃん」
「そっかー。ステキな魔導士の第一歩を踏めたのかな!」

ものすごくうれしそうだ。
こっちまでつられてニコニコ。
アミティもニコニコ。

「2人とも?怪しい集団に見えますわよ?」

ラフィーナ曰く、怪しい集団に見えたらしい。


その様子をクルークが見ていたことに、私は気づかなかった。



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あれ、中編になりつつあるかもしれない。
長編になるようやっていきます。


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(9/19)
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