「どうしようかなー」
そんなことを考えながら授業が始まった。
たしか、今日は階段積みとか何とか言ってた気がする。
「よろしいですか?ここに緑ぷよを置いたあと、こちらの方に……」
わーい。
覚えられるわけがなーい!
せっかくなのでクルークの席を見てみる。
熱心にノートに何かを書き込んでいる。
何を書いているのかな……クルークのことだから、応用的なモノとか、
アコール先生が授業中言ってることをメモしているのかな。
なんだかすごいなーと私は思う。
ここから席は遠く離れているけれど、その必死さは私にも伝わってくる。
もう少し見ようとしたけれど、アコール先生がチョークを構えていたからやめた。
……この前のが凄く痛かったからね。
額が少しズキズキした気がした。
チャイムが鳴り、教室が騒がしくなる。
休憩時間は十五分。
その間にさっきやったことを実践させるようにする。
「ねー!ナマエ」
うしろから私に声をかけていた。
アミティだった。
「ナマエ、さっきの階段積み。やってみようよ!」
さっきの授業って言っても、かなり上の空だったからなー。
でもぷよ勝負は楽しい。
それならいきますかー?
「イくよー、れっつ、ぷよ勝負!!」
「ナマエ!『イく』って文字が怖いよ!?」
結果。
「ばたんきゅー」
最初、一勝されたときは焦ったがなんとか勝利!
まぁ、私の場合、階段積みが途中発火しちゃってあまり意味はなかった。
……珍しく四連鎖したけれど!
「それにしてもアミティ。強くなったんじゃない?」
「ホント!?」
「ホント。だって現に最初飛ばしてたじゃん」
「そっかー。ステキな魔導士の第一歩を踏めたのかな!」
ものすごくうれしそうだ。
こっちまでつられてニコニコ。
アミティもニコニコ。
「2人とも?怪しい集団に見えますわよ?」
ラフィーナ曰く、怪しい集団に見えたらしい。
その様子をクルークが見ていたことに、私は気づかなかった。
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あれ、中編になりつつあるかもしれない。
長編になるようやっていきます。
(9/19)
title bkm?
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