※現パロ

4つほど歳の離れた妹ができたのは俺がまだ5つのときの出来事であった。その頃の俺は実の母親が家を出ていって何故母親がいなくなったのかわけがわからなかったがそのあとすぐに俺の新しい母親だと名乗る女が出てきてさらにわけがわからなくなっていた。けれどその女が連れていた赤ん坊を見せられて、父親がお前はこれからこの子のお兄ちゃんになるんだぞ、と伝えてきたときにわずか五歳ながらにしっかりしなくてはと思ったことがはじめて妹に出会ったときの記憶である。

それからかれこれ15年がたち俺は20歳、妹は16歳となった。


『兄ちゃん、朝だよ起きて』

「んあー……おー……」


朝。俺は妹であるなまえに起こされる。これは俺が大学に通うようになってからの習慣だ。共働きで朝からいない両親に変わって朝のことは俺と妹がしている。が、


『このまま寝ててもいいけどさ、遅刻しても私は知らないからね』

「…!!やっべ講義!!」

『…はぁ、そう言うと思って早めに起こして良かった』

「っだよ…はああああ」


どうやら自分は自分が思っている以上にだらけ者のようで、俺よりしっかり者に育ったなまえに頼りっぱなしなわけである。まあその分親にあんまり言えないような相談とか(主にお小遣い的なあれだ)聞いてやってるし勉強面で頼ってくれたりもしてるしそれでなまえも何も言ってこないからそれで満足してるんだろう。


『兄ちゃん兄ちゃん』

「んだよなまえ」


なまえが俺を呼ぶ。俺は返事をしてなまえの方を向いて目を合わせる。そしてなまえは俺に向かって笑みを浮かべた。


『おはよう!』


くっそ今日も朝から可愛いな!!俺を殺す気か!!


シスコンで何が悪い!


「それでな兵助聞いてくれよなまえがな」

「シスコンうぜえ」


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恋愛感情はなしでギャグっぽい義兄鉢屋を書きたかった結果がこれである。続きません。




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