※現パロ・社会人設定


「なあ、一緒に暮らさねぇか」

『……え』


今日は私の彼氏である作兵衛の家で久しぶりのお家デートである。最近はお互いに仕事が忙しくてなかなか会えなかった日も続いていたがそれがようやく落ち着いてまた前のように会えるようになったのだ。そして二人でレンタルしてきたDVDを見ながらあの上司がああだの部下がこうだのという話をしながら一日を過ごし、私が夕飯をつくっている最中に何の前触れもなく、そう言われた。

思わず動作が止まってしまったのはご容赦願いたい。けれど動作が止まってしまうほどの衝撃と動揺を私の目の前にいる男は突然与えてきたのだ、私はなにも悪くない。


「だから、一緒に暮らそうって言ってんだけど」

『……』

「なんだよ、なんか言えよ」

『……いやぁ、突然言われてもびっくりするだけと言うか、ムードとか考えろよとか思ったんですよ。ごめん』

「あー、確かに今初めて言ったわ。んで、そう思うようになったきっかけなんだけど、最近お互い忙しくて全然会えなかったりしててさ、やっぱりどんなに忙しくても一緒にいてぇなって」

『…なるほど』


納得の出来る理由だった。確かにどんなに忙しくて疲れていても会いたいという気持ちはあるし今日だって本当に久しぶりに会えたのだ。そんなことを言われて嬉しくない訳がない。まあ突然言われて驚きはしたけども。私は切りかけた野菜と包丁を置き、ソファに座ったままの作兵衛の隣に座った。


『そうだね、私も一緒に暮らせたらいいなって思ってたよ。だから、さ。いいよ、一緒に暮らそう』

「なまえ、」

『なによ』

「やっぱり俺なまえが居なきゃダメだわ」


そう言って作兵衛は私に向かって嬉しそうにはにかみ、私も思わず笑みがこぼれた。


『ねえ作兵衛』

「ん?」

『大好き』

「…俺だってお前のこと大好きに決まってんだろ、じゃなきゃこんなこと言わねぇよ」

『……ふふ』


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ほの甘!ほの甘!作兵衛にプロポーズさせようとしたけどなんか途中で変わった!なんてこったい!




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