※現パロ


『うわ、雨降ってる…』


今の季節は梅雨、つまり雨が多い。なのになんで私は今日に限って傘を忘れてしまったのか。それは朝は晴れていたからだ。朝晴れてたら雨が降らないわけじゃないことは知っているけれど、私はいつも何故だか傘を忘れてしまう。そして折り畳み傘もない。つまり私は馬鹿なのであった。毎回毎回おんなじ事の繰り返しでいい加減学習しろよといつも思うのだがこればっかりは仕方がないので、今日もいつものごとく濡れて帰ることにした。濡れて帰ることにしたってか、濡れて帰るしか方法がないのでこれに関してはもうなにも言わないで欲しい。さて、覚悟を決めて走りますかね。


「なにしてんだよみょうじ」

『………………加藤?』


と、走りだそうとしている私に話しかけてきたのは同じクラスの加藤。


「もしかして走って帰るとか?」

『勿の論。傘ないからねー』

「…………まじでか」

『おーいえー』


だけどその加藤も傘を持っていなかったようで、


「みょうじが傘持ってたらいれてもらおーと思ったんだけどなー」

『はは、』


なんてことを言われて苦笑しか出なかった。そして加藤は降り続く雨を見ながら少し黙ったあと、


「しゃーねぇ、みょうじと濡れて帰っか」

『………え?』

「よーしいっくぞーみょうじー!」

『…はっ、ちょっ、加藤!?』


私は何故か加藤に腕を引っ張られ雨の中に飛び込んだのだった。


(まじ加藤くたばれ)
(まーまー、そんなこと言うなって!いーじゃん俺ん家で雨宿りさせてやってんだから!)
(うるさい黙れ)


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梅雨の時期に書いたよくわかんない話




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