天女様が来た。そして忍たま上級生の人達がその天女様に骨抜きで委員会活動やらなんやらを一切しなくなったそう。まぁ正直私は忍たまと関わりがあるほうではないので関係ないって言えば関係ないのだが、私と唯一関わりのある忍たまが目の前でわかりやすく凹んでいるのを見かけて声をかけないほど私は薄情ではない。凹んでいる理由はわかっている、完全に天女様のことであろう。 『そんなにわかりやすく凹んでて忍者になれるの?』 「………うっせぇ。おめぇに関係ねーだろ」 『確かに関係ないんだけどさ、流石に私と唯一関わりのある忍たまが凹んでいるのを見かけて声をかけないほど私は薄情者じゃあないのですよ』 「………おめぇ何で俺が凹んでっか知ってんだろ」 『当たり前。どうせ“天女様に骨抜きになった先輩が委員会に来ない”とかその辺でしょう』 「………正直俺達三年生から下の学年はあの“天女様”のどこが良いのかわかんねぇ。もっと言えば“天女様”のせいで学園が滅茶苦茶になってこれ以上学園を乱さないで欲しいと思う」 『ふーん。…………なら、さ、天女様を天に還せばいいんじゃない?』 その言葉を言った瞬間、富松の目が見開いたのがわかった。あれ、もしかして私言っちゃいけないことを言ったのかしら。いやでも天女様側じゃない人間なら誰しも思うことだと思うんだけど。 「………やっぱりそれしかねぇよな」 どうやら私は覚悟を決めさせてしまったらしい。 数日後、忍たま上級生の人達が至るところで下級生に謝っている姿が目撃された。と言うことは天女様は無事強制的に天に還されたらしい。私の一言が引き金になっていないことを祈る。 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 何 故 こ う な っ た の か |