三反田
この学年には所謂イケメンやら二枚目やらと呼ばれている奴等がいる。ぶっちゃけて言うと私はあんまり興味が無かったのだがある日その奴等のうちの一人と偶然遭遇し絡んでから、私は何故かその奴等に遭遇する機会が増えてなんか知らんうちに仲良くなってよくわかってないうちにそいつらと友達になって数週間。話してみたら普通にいい奴等、面白い、楽しい。あとなんか顔面偏差値高い。以上の事柄が私の彼等に対する見解である。でもまあこんな見解意味ないような気がしてる。だってこいつら色々と予測出来ない。無理疲れた。
そして今日、私は、初めての、
「……………みょうじ、なんかごめんね」
『……………いや、大丈夫。これが噂の巻き込まれ不運かってしみじみ思っただけだから……』
巻き込まれ不運を体感したのである。前に富松や浦風に聞いてはいたがここまでとは思わなかったなあ。だってまさか保健室の棚が倒れるだなんてさあ。ねえ?
『……これは、この棚の取り付けが悪かったと、そう捉えていいのかい』
「いや…よくあることなんだ……」
それはもうしっかり取り付けてもらうしかないんじゃないのかと思った。
『とりあえず片付けようか。手伝うよ』
「……ありがとう……」
倒れたときに棚から落ちたもの、引き出しから出たものを拾う三反田の背中がなんとなく小さく見えてしまったのはここだけの話である。
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三反田のターン