私はとりあえず神崎のときと同じようにパーティに迷子(自覚なし)を加え、二組の教室へと送り届けるミッションを開始したのだが。


『……ねぇ、君はただついてくることも出来ない迷子なの?ねぇ、そうなの?』

「は?何言ってんの、お前が先にどっかいくんだろ?あと俺は迷子じゃねーよ」


こいつめんどくせえ。
なんかもう私のやる気失せるんだけど、ただついてくることも出来なくてどっかに行こうとするとかなんなの、なんなの!私はやく教室帰りたいんだけど!くっそめんどくせえ………


「うおお」


私は迷子の腕を掴み、二組の教室に向かうことにした。こいつが何を言おうが何をしようがおとなしくついてこないこいつが悪いんだからな、私悪くないからな。


「なぁ、なんで怒ってんのお前」

『いや怒ってないしどうせ私の自業自得だし君に関係ないし』

「………あのさあ俺、君って名前じゃないんだけど次屋三之助って言うんだけど」

『あぁそう……次屋ね、って次屋ああ!?』


突如言われた彼の名前に思わず叫んでしまった。次屋三之助だとおおおお一番聞き覚えある名前じゃねぇかああああ!!


「…………なに、」

『あっ、いやごめん。私はみょうじなまえね、』


だから、私も名前を言った。そうしたらなんか変なものを見るような目で見られた。名前言っただけだろなんでだよ!


「………………みょうじなまえ?お前が?」

『ん、うん?そうだけど』

「へぇーえ、お前が…ねぇ」


なにか含みを持ったその言い方に少し苛ついた。あと神崎のときも思ったんだけどさ、なんで私の名前知られてるの、しかもなんでイケメンとか呼ばれてる人に知られてるの、意味がわかんないんだけど。その発信源は一体誰ぞ。


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
次屋むずかすぃ。でも次屋好きなんだよ、好きなんだけどね、むずかすぃ。





人気急上昇中のBL小説
BL小説 BLove
- ナノ -