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「あ、なぁなぁ教室ってどっち」
上靴の色が私と同じなイケメンに遭遇した。そして教室の場所を聞かれた。なんかデジャヴを感じた。
『いや私あんたの教室なんか知らないんだけど』
「あっ、そう?じゃあ二組の教室どこ」
『そこまっすぐ行って突き当たりを左』
「なんだ、そっちか。教えてくれてさんきゅな」
『いーえ』
ていうかこないだ遭遇した神崎も二組だったよね!なに、二組って迷子率高いの。高校生になってまで迷子になるもんなのどうなのそこんところ。そう思いながら迷子を見てみると教えた方向と逆方向に歩いていたので引き留めておいた。
「なに?」
ちょっ、そんなまだなにか?みたいな目で見てんじゃねぇよ!私だって引き留めたくなかったわ!
『どこ行くの』
「どこ行くってさっき聞いたんだから教室に行くに決まってんじゃんあんた馬鹿?」
『いや馬鹿はお前だろが。私そこをまっすぐ行って左って言ったよね!』
「ん?そうだっけ」
『そうだよ!』
まったくなんで教えた方向の逆に行くんだか私は知りたい………恐るべし二組………!!
「で、腕離してくれない?」
『………え、……あぁ、ごめん』
私は思わず掴んだ彼の腕を離した。ら
「……なに、お前俺のこと好きなの」
まさかそんなことを言われるなんてなまえさんびっくりだわ、驚きだわ、驚愕だわ。即否定するけどね!
『あのさ、さすがに初対面で好きにはならないわ』
「いやじゃあなんで離すときあんな名残惜しそうにしてたんだよ」
『それは…』
腕離したらアンタががまた迷子になるんじゃないのかとか心配したんですよそのくらい察してくれよこの迷子!!
「やっぱり好きなんじゃん」
『だからちっげーよこの迷子!』
「いやいや俺迷子じゃないし」
そしてまさかの自覚無し、だと………!?厄介なやつに絡んでしまったと後悔した。
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次屋難しくね。次屋好きだけど難しくね。