桜舞う四月。私はこの星月学園に入学、ではなく転入する。転入の理由は、地元にある学校じゃ私の学びたいことを学べないと知ったからだ。高校入試の際、その地元高校と星月学園にするか迷い、地元高校にしたのだが、最初のうちは良かったんだ、学びたいことも学べると思う授業内容だったから。でもいくら受けても専門的な知識は学べなく、私は我慢の末星月学園に転入することに決めた。親も半年以上かけて説得したし、ある程度独学で勉強もしたからきっと大丈夫だろう。元男子校っていうのは知らなかったけど。

そして今日に至る。私は今日から星月学園の生徒なのだ。期待に高鳴る胸を押さえ、職員室へと向かい、説明を受けた。(ちなみに昨日まで学園に女子が一人しか居なかったということも、女子寮がなくて職員寮に住むということも、私が学園で二人目の女子だということも知っている。このことは昨日寮に引っ越してきた際に教員の方に教えてもらった。今度もう一人の女子の部屋に挨拶に行こうと思っている。)


「じゃあ瀬川教室に行くからついてきてくれ」

『はーい』

「皆いいやつだからすぐに慣れると思うぞー」

『そうだといいですねー』

「なーに、心配なことがあったらなんでも相談していいんだからなー」

『ふふ、了解しましたっ』

「素直でよろしい」


担任とのファーストコンタクトも良好。楽しくなるといいな。


ここがスタート





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