今日は珍しく月子ちゃんが一緒に帰ろうと誘ってくれたので喜んで返事をしたのが朝だ。なのに急に会長さんの命令で生徒会の集まりが出来てしまったらしく、月子ちゃんは名残惜しそうに生徒会室に向かっていった。でも私は今日はなんとしてでも月子ちゃんと帰りたかったので月子ちゃんには内緒で生徒会室前で待っていようと思い、生徒会室に向かって歩く。

それにしても今日は相変わらず平和な一日だったなぁ。園田くんや田中くんたちにいじられたり昼休みに出会った犬飼くんと意味もなく語ってみたり白鳥くんが絡んできたりと、まぁ楽しい生活だ。月子ちゃんとも仲良くなれたし!今日は月子ちゃんの恋バナでもきこうかと計画していたらいつの間にか生徒会室前についていてとりあえず月子ちゃんが出てくるまで休むかと足下に目を向けると目の前でなんだか怪しげな機械が動いていた。私はその場にしゃがみこみ、怪しげな機械を見つめる。誰のなんだろうか、とか、ブサカワだなぁ、と思いながらずっと見つめていたら、その機械の動きが止まり、動かなくなった。とりあえず私はどうしたらいいのかわからないのでその機械を持ち上げ(意外と軽かった)生徒会室のドアをあける。ドアをあけると手に持っていた機械は煙を出し始めた。


『失礼しまー……ってうわぁっ!?えっ、えっ!ちょ、どどどどうしよ』

「ん、誰だ、ってお前どうした!?大丈夫か!?」

「昴ちゃん!?どうしたの!?」

「大丈夫、ですか?」

『ぅえっ、あ、はい多分大丈夫デス………でもこの機械がいきなり煙吹いてー……どうしたらってうわっ!?』

「お、おいお前!いいからそいつを離せ、っ!?」


状況を説明しようとしたら機械がいきなり爆発した。爆発の規模はわからないけど、わかったことと言えば、私は爆発の被害にあったが爆発自体はそんなにでかくないということだ。だって私は生きてる。一瞬死ぬかと思ったけどね。制服や顔に煤がつき、髪の毛はボサボサ。でも、生きてる。


『い、生きてるぅうぅ…………!』

「昴ちゃん大丈夫!?」

『あはは………た、多分?』

「と、とりあえず帰ってシャワー浴びて着替えよっか?一樹会長、颯斗くん、そうゆうわけなので帰りますね」

「あぁ、わかった」

「わかりました。お気をつけてくださいね、二人とも」

「うん。じゃあ失礼しました」

『失礼しまー……した?』


巻き込まれました


「おい颯斗、翼は」

「今日はまだ見てないのでラボではないでしょう」

「ってことは外か」

「そうですね」

「っはぁー……俺としたことが、まさか生徒会じゃないやつを巻き込んじまうとはなぁ……しかも瀬川昴を」

「とりあえず翼くんは見つかり次第彼女に謝罪しに向かわせましょうか」

「そう、だな」


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瀬川昴、爆発に巻き込まれる。実際に爆発に巻き込まれたら大きかろうが小さかろうが大変なことになるだろうね………





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