次の日から午前中は山に入って色々したり、午後も色々したりであっという間に合宿が終わった(練習メニュー覚えてないから色々を使って省略)そして明日は三星学園の人たちと練習試合。だけど俺……行きたく、ない……(制服的な意味で)

姉ちゃんから電話があったあと、俺は千代がまだ起きてたことに感謝し、荷物鞄をひっくり返して確認してみたら、二年前姉ちゃんが着てたと思われるワイシャツにスカート、ネクタイと絶対に大きいであろうカーディガン、黒のハイソックスが綺麗に畳まれて入っていて絶望した。千代に説明したところ目を輝かせながら興奮してたので逃げ道は完全にない。しかも姉ちゃんが着てたものだからスカート丈は絶対に短いに決まってる。もういやだ。





『ちよ……もうおれやっていけない……あしたしぬ……』

「棗ちゃんそんなこと言っちゃだめだよ?」

『あんなの……ただのはじさらしにしかならない………』





もういやだ。大事なことなので二回言いました。





「なぁなぁしのーか、なんで天宮はそこで死んでんの?」

「あ、俺も気になってた」

「あ、田島くんに泉くん。棗ちゃん、明日着る制服をお姉ちゃんに入れ替えられたんだって」

「へー?で、なにがそんな嫌なワケ?」

「その入れ替えられた制服がスカートだから棗ちゃん嫌がっちゃって」

「え!天宮明日スカートなの!?俺ちょー見たいっ!」

「まっ、たまにはいいんじゃね。天宮、着れば?」

「だって棗ちゃん」




見たいのか田島……モノズキだな。泉もたまにはってなんだたまにはって。





『言っておくけど俺はスカートが嫌なんじゃねぇよ……俺がスカート履いてるときのお前らの反応が嫌なんだ。千代は別だけど』

「しのーかは別なのかよ」

「大丈夫大丈夫!天宮可愛いし問題ねぇって!」

『合宿初日まで男だと思ってたくせに』

「だってよー、最初男にしか見えなかっただろー?まぁ女だってわかったら女にしか見えないし」

「そう言われたらそうだなー。俺も天宮が女だってわかってから女にしか見えねーよ」

『なん、だ、と……!?』





天宮棗若干元気出てきました。ってことは最初っからめんどくさがらずに女っぽくしてれば男に間違えられなかったかもしれなかった……!?





衝撃の事実
(じゃあ胸の大きさ関係ない!?)
(いや、ないよりはあったほうがいいだろ。女として)
(デスヨネー……)
(平気だって!ムネなくたって天宮は天宮だろー?可愛いーから問題ナシ!)
(確かにな)
(田島、泉……!お前らいいやつ!)





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棗が女の子っぽくなくなったのは兄ちゃんの影響です。ちっちゃいとき兄ちゃんの口調を真似るようになったのがきっかけ。それにもともとめんどくさがりでもあったためこんなんになった。

ちなみに兄ちゃんは二十歳で泉兄と同級生といういらないけどいらなくない設定。いつか使えたらいい。




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