そしていつの間にか終わってたよくわかんない勝負。きっとニット帽が浮いただのうんぬんかんぬん言ってたからもう終わりだろうという俺の直感。そしたら今度は志賀が全くわからない説明をしだした。テニスのラケット持ってるけど野球と関係ないんじゃね?腕がどうとか慣性とか…あれ、慣性ってなんだっけ。今ニット帽が説明したけど俺理科って苦手なんだよね。慣性って理科だっけ、物理だっけ。あぁ、もう頭パンクする。いいや聞き流しとこ。
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んで聞き流した結果。
監督のケツバットとオレンジ潰しに遭遇した。
「わたしは本気!エースになりたいなら性格くらい変えてみせてよ!」
そして監督が握り潰したオレンジの飛沫が奴らの顔にとんでいた。握り潰した監督の手からはオレンジ果汁がぽたぽた垂れていて犬がペロペロとなめていた。って犬!いつの間に起きたの!あぁ、ペロペロしてる犬も可愛い…………やっぱり欲しい!
「……で、天宮くんはなにもしてなかったみたいだけど話ちゃんときいてたのかな?」
『…………え?』
「話!きいてた?」
『い、いや……?つか俺女だから関係ない……んすけど…』
話を振られた俺はつい自分のことを言った。だってこの状況こわいじゃん!さっき栄口に説明してもらうつもりだったけど、まぁいいか。
「ん?天宮くんって女の子なの!?あらやだわたし間違えちゃった!ごめんね天宮さん!」
「え、ソイツ女なの!?」
「いやどう見ても男だろ」
「俺も男だと思ってたー」
「俺は男にしてはちいせえなとは思ってたけど…」
うん、そうだよね、普通に男にしか見えないよね。監督はあやまってくれたけど勘違いして当然の容姿だしな………俺胸まな板だし髪ないし………はぁ、無駄に傷ついた。いつものことなのにな!
「じゃあ天宮さんはマネジやりましょ!」
え、どうしてそうなった。しかも俺の意見はなしか。
次から次へと
(厄介だと思うのは俺だけか)
(はぁ、別にもうどうでもいいや)
(マネジだろーがなんだろーが)
(やってやろうじゃねーの!)
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モモカンがゴーイングマイウェイすぎる。でも好き。主が最後無駄に男前。