勘違いされて連れてこられたグラウンドで何故か自己紹介がはじまった。てか俺女………って未だに言えてない…………


「お名前は!?」

『…………あー、天宮』

「みっ、三橋」

「ポジションは!?」

『………あー、確か外野(ならやったことあったかな)』

「とっ、投手………」


ていうかいつ言おうか。この女、と、ここにいる奴ら全員完全に俺のこと男だと思ってるっぽいし。って話きいてないと言うタイミングがわからないじゃないか!


「今年から公式になったのよ!私は軟式時代の卒業生で監督やらせてもらってます百枝です!私は教師じゃないのよね。こちらが責任教師の志賀先生!」

「ドモ」

「と散歩中のウチの犬!投手が来たトコで一回目のミーティングやっちゃおーっ」


へー、この女監督なんだー、でこっちが志賀先生と犬で……俺と一緒に連れてこられた人は投手なんだ……てか話かわるけど犬可愛いなぁ。触りたいなぁ。触っても……いいかな。どうせミーティングやるみたいだし俺女だから結局関係ない……俺は犬を持ってる先生に話しかけた。


『ねぇ先生その子……触ってもいい?』

「あぁ、うんいいんじゃないかな。どうせ監督の犬だし」

『まじで!やった!』


そしてだらしなく腹を出している監督ん家の犬の腹を触った。そしたら視線を俺へと向ける犬。うわ、かっ、可愛い………犬可愛い!超可愛い!思わずキャラを忘れて犬を撫でまくる。


『お前可愛いなぁ、超可愛い!そして超欲しい!持って帰りたい……』


端からみたら危ない奴だな、俺。でも関係ない!超可愛い犬が悪い!名前なんていうんだろー!


犬可愛い!
(ミーティングなんて知らない)
(犬超可愛い)


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後半犬可愛いしか言ってない(笑)




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