自分のボキャブラリーの貧困さを嘆いていたら、恩師に「毎日ちゃんと日記を書けば?」と言われた。
放置しているFacebookに、という話だったけれど、Facebookに書くのは抵抗がありすぎるので、こちらに。
すぐに、飽きるだろうけれども。

最近、amazarashiさんの曲をよく聴いている。
amazarashiさんがシンガーソングライターなのかバンドなのかすらも存じ上げないのだが、今日楽曲を書いてらっしゃる方が自分より年上だというのを知って、なんとなくほっとしてしまった。

「歌詞に共感できる楽曲こそが素晴らしい」とはあまり思っていないし、意味がさっぱりわからなくとも大好きな曲は山ほどあるのだけれども、それでも歌詞に共感するというのは音楽を聴く一つの楽しみではないかと思う。

作った人の年齢と関係なく感動できる曲も世の中にはたくさんあるけれど、やはり、自分と近い年齢の方が書いている歌詞のほうが共感しやすいというのはある気がする。

そして、もし自分より年上のアーティストの場合、今はその歌詞に入りこめなかったとしても、アーティストがその歌詞を書いた当時の年齢に追いついた時に理解できるようになることって、ある。

例えばTHE BACK HORNが希望に満ちたを歌い始めた時、いまだ遅い思春期を脱していなかった自分はどこか裏切られたように感じたものだった。
けれど、自分が彼らの年齢に追いついた時、「そりゃ毎日『腐って死ね』とかばかり言ってらんないよなぁ」と彼らの気持ちがわかった気がした。
勿論、世の中に向かって、自分に向かって、「腐って死ね」と吐き捨てたくなる日もあるけれども、そんなのはたまにでいい。たまに、で。

だけれど、たとえばハタチそこそこの子が歌うラブソングを今の自分が理解出来なかったとして、いつかそれが理解出来る日が来るかというと、残念ながらその可能性はかなり低いと思う。

特に、最近出てくるアーティストさんは自分より年下な場合が多いので、amazarashiさんが自分より年上で、本当に嬉しい。


ただ……林檎ちゃんにはいつまで経っても追いつけない。

林檎ちゃんを聴くようになって15年以上経つが、自分の経験値の低さから、いつしか林檎ちゃんの曲に「身の丈に合ってない」感を感じるようになってきた。

その曲を書いた当時の彼女の年齢に追いついたら、実感を伴って理解できるようになるだろうと、大人になることを楽しみにしてきたのだけれど……いつになっても追いつけない。
いまだに彼女が10代の時に書いたと思われる曲ばかり聴いている。



「#オリジナル」のBL小説を読む
BL小説 BLove
- ナノ -