神崎



唐突だが聞いてくれ、審神者になって早三ヶ月。最初の頃ほんと右も左もわからなさすぎて刀剣たちを追ってしまう手前まで追い込んでしまったときもあった。刀剣たちには傷ばかり作ってしまいその度に近侍の歌仙にこのままにしておくつもりじゃないよね、といやそりゃもちもん怪我だからすぐさま手入れ部屋ぶち込んでどうやったら刀剣たちを怪我させないようにできるかとか必死に先輩審神者さんたちの偉大なアドバイスをメモし戦の勉強もした。あんなに勉強したのは受験以来だ。刀剣たちにも得意不得意を聞きそれを取り入れなんとかやってこれた状態である。こんのすけにも慣れてきましたね、と言ってもらえて嬉しい。しかし、油断ならない。何故ならば、人間慣れてきたときが一番危ないのだ。車の運転だってなんだってそうだ。免許を取った頃の初々しい気持ちが大事なのだ。ちょっと気を緩めてまあまだこのくらいのスピードだしてもいいだろうというその甘さが!危険なのだ!

「はいはい、それで?君は何をしたんだい?」

『何も!できませんでした!!』
「は?」
『嘘ですごめんなさいかせんこわい』



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