金田


「君は短刀に甘過ぎやしないか?」

『す、すみません…』

「怒ってるわけじゃない、ただ気をつけた方がいい。君が思ってるより僕たちはずっと大人なんだよ。」


忠告はしたからね。最初に選んだパートナーは真剣な眼差しでそう告げ、自分の部屋へと帰っていった。あのとき、もっと真摯に受けとめていればこんなことにはならなかったのだろうか。もう今となっては後悔しても遅いけれど、後悔せずには、そう思わずにはいられなかった。


『ありがとうございます、五虎退さん』

ふわふわ綿菓子のような髪の毛を撫でているとドスン、とダイレクトアタックをされる。目の前にいる五虎退が青ざめてるのがわかる。五虎退に大丈夫だよ、と伝えゆっくり腰に巻きついている刀剣、もといい今剣を引き剥がす。

「あるじさまー!あそびましょう!!」
『今剣、背後からでは受けとめられないから危ないからやめなさいといつも言っているでしょう?』
「ごめんなさい」

このやり取り、何回目だろうか。あまり効いてはいないんだろうなあとわかりつつもとりあえず注意はしておく。まあ今剣に怪我がないならそれでいいんだけれども。



続かない


[*prev] [next#]
「#エロ」のBL小説を読む
BL小説 BLove
- ナノ -