神崎






*大倶利伽羅


大倶利伽羅を間違えて一人出撃させてしまった、ヤバイ、そう思って急いで追いつくと一人大倶利伽羅が俺は行くぞ、お前らは好きに出ればいい。と言っている姿を見てしまった。そっと引き連れていた刀剣たちと本丸に帰り口止めをした。大倶利伽羅、安心しろ。お前のことは俺が守るからな…



「何だその生暖かい眼差しは、やめろ」



*蛍丸


我が本丸に蛍丸という大太刀がきてくれた。風の噂で蛍丸はレアな上に強いと聞いていたのでそれはもう喜んだ。蛍丸と近侍にしていたあの石切丸がドン引きするくらいには喜んだ。とりあえず石切丸に蛍丸の案内をお願いし、俺は自室に一直線で帰った。理由は簡単だ。蛍丸のことを調べるためである。ある程度知っておかないと刀剣たちとコミュニケーションとる際に何が起こるかわからないからである。さて蛍丸について知るために審神者たちの情報交換用の掲示板を開きまあ蛍丸について勉強していたのだが心がほたほたするんじゃ〜という謎の言葉ばかり見かける。これは…魔法の言葉か何かかな?と思っていたのだが…ふむ、なる程。


「撫で撫でするの、楽しい?」


この後めっちゃくちゃ頭撫でた。そしたら蛍丸は背が縮んじゃうとむすっとしてしまった。なるほど心がとってもほたほたするんじゃ…



*燭台切光忠


『いつもありがとうな』

フリルのあしらわれた新婚夫婦のお嫁さんがつけるようなエプロンを身につけた燭台切に向かって感謝を述べるとどうしたの、急にと笑いながらご飯をよそる手はとめない。さすがおかあゲフン燭台切光忠…

『お前がきてくれてからさ、大分本丸で生活するの楽になったから。感謝してるんだ。本当にありがとうな、これからも、よろしく頼むよ、燭台切光忠。』

「…勿論、任せて」



*江雪左文字


和睦の道はないのでしょうかといいつつバッサバサ敵を切っている、と聞いてるが、こんな風に二人お茶を飲んでいるとそんな風には見えないんだよな、人は見かけによらないってやつ。


「どうか、なされましたか?」
『、いや随分この本丸も賑やかになってきたなあって』

「そう、ですね」


そう言って空を見上げてしまった。江雪さんが何を考えるかなどわからないけどせめてこういう時間は世界平和のことを少しでも忘れてくれて寛いでくれていたらな、なんて。


*山伏国広


『あ、山籠り行くんだな?お土産よろしく!!』
「!主殿、相、わかった。」


笑顔で送り出したのはいいが何か忘れてる気がする。まあいいか。山伏は山籠りから帰ってくるとき、いつも皆にお土産を持ってきてくれたり、同胞?派閥?が同じ山姥切国広の面倒をみたりといいやつである。ん??山姥切国広??…ああーーー!!山姥切国広と一緒に遠征言ってもらおうと思ってたんだった!!!

『しまった!!山伏!!待って!待ってえええ!!』


*石切丸


指を切ってしまった。使い慣れている包丁で怪我してしまうなんて、なんとまあ情けない。放置しておけば治ると言ったが本丸の台所を仕切る二人に追い出されてしまったのだ。大人しくしてよう。


「おや、お昼の手伝いは終わったのかな?」
『んー、ああ、石切丸か。指を切っちゃってな。ああちょうどいい、斬ってくれないか?』


あ、でも石切丸は腫れ物を斬ってくれるんだっけ?うーん、絆創膏貼って治るの気長に待つしかないか?

「すまないね、でもはやくよくなるように呪いをかけてあげよう。」
『えっそんなことできんの!すごい!!』

言うやいなや石切丸が怪我した指を何か言いながら撫でる。くすぐったいなあと見ていたら終わったようだ。

『うーん、ちょっと痛かったのがなくなった気がする!』
「それはよかった、さ、そろそろお昼の支度が終わる頃だ。行こうか」


あのとき石切丸は何と言っていたのだろうか、まあそれはまた今度聞けばいいか。





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