金田
「主は、小さいなあ」
『岩融さんは、大きいですね』
まるであの子みたいだ。スナック菓子をあげたら喜んでくれるだろうか？いや、自分が哀しくなるだけだ。
「どうした？」
『いえ、少々思い出していただけです。岩融さん、今日は何が食べたいですか？』
「ふむ、この間食べたはんばーぐとやらを食べたいぞ！」
『承知いたしました。』
優しいなあ、これが同田貫さんとかだったら何を思い出してたんだとか突っ込んでくるけど岩融さんはそういうところ、優しいんだよなあ。ついつい甘えちゃってるけどよくないよね。
「主よ、いつだって味方だからな」
『…、何ですか、藪から棒に。謀反でも企てている方でも居るのですか？』
「はっはっはっは、面白いことを言う。そのような輩はここには居るまい。」
『それは嬉しい限りですが、あの、えっと？』
「だから安心しろ」
ぼんって真っ赤になったのがわかる。岩融さんカッコよすぎ。
「主よ、顔が真っ赤だぞ」
『〜〜〜！あ、あのですねこれは生理現象といいますか』
「ほお？さては俺に惚れたか？」
『イケメンだからってそういうことさらっと言っちゃうところずるいですね？！これじゃあ私尻軽みたいになっちゃうんですけど？！軽率な行動はやめてくださいね！！もう！食餌の支度してきます！！』
「ふうむ、どう思う？」
「いわとおしおしかったですね！でも、あるじさまはわたしませんよ！」
「ふ、では今剣よ、勝負といくか？」
「ぜえったいに負けませんからね！」
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