金田





「なー明日こそ出陣するんだろ?俺隊長がいいなー!」

『あ〜考えておきます。獅子王さん、あ間違えた獅子唐さん』
「お ま え 間違えてねーよ!獅子王だよ!」
『はいはい、獅子王さんって外見はかなり若いのにこれで千歳?とかなんですもんねえ…いやはや恐ろしい』
「お前やっぱスッゲー失礼だよな」

すっと最後の一口、お味噌汁を啜りご馳走様でした、っと。

『御膳下げさせていただきますね』
「おう、ありがとな。なあ」


何でしょう、と聞き返すと獅子王さんはあー、うーとごもごもご口をさせてから何か決心をしたのか口を開いた。

「何でときどき近侍を変えるんだ?」
『え、変えちゃいけないんですか?』
「いやっそういうわけじゃねーけど」
『じゃあいいじゃないですか』

あーだとかうーだとかはっきりしない獅子王を見るのは楽しいけどもうそろそろ仕事の時間だ。

『ちゃんとした理由は一応あるんですけど、それはまたおいおい言うとして、そうですねえ、今言えることは皆さんがどの様な人なのか把握するため、って感じですかね』
「ふうん?」


あまり納得してないようだったが構わずに御膳を下げに廊下に出るとちょうど夕餉を食べ終えて部屋から出てきた刀剣たちと目が合った。とりあえず一礼してから水場へ向かう。まだ水は冷たいだろうなあ。





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