金田



「入ってもいいかな?」
『、どうぞ』

ちょうど一息入れようかと思っていたところだから、ありがとうございますと一言そえ燭台切光忠さんが置いてくれたお茶を飲む。今日も燭台切さんが淹れてくれるお茶は美味しかった。

「それはよかった、仕事、どう?」
『だいぶ進みました。後二、三枚書類に目を通して署名すれば終わりそうです。』
「それはよかった、あまり煮詰めないようにね」
『はい、あ、燭台切光忠さん食事の支度では本当にご迷惑をおかけいたしましてすみません。今日からまた微力ながらお手伝いさせていただきますので…』
「あのね、その件なんだけど暫く僕たちに任せてくれないかな?」

ぱちくり、湯のみを机に起き首をかしげる。んん????え?え??

『あの、申し訳ございません。私耳が遠くなったのかもしれないのでもう一度言ってもらえませんか?』
「うん、何度でも言うよ。食事の支度は暫く僕たちに任せてくれないかな?」
『…もしかして、お口に合いませんでしたか?』

「まさか!君が作ってくれたのはどれもとっても美味しいよ。」


じゃあ、何故?と聞くとなんか微笑まれた。くそう、イケメンだからって何でも許されると思ってんのかちくしょう!絆されるか!!

『理由がわからないのなら任せることはできません。食事の支度も私の仕事なのです、納得のできる理由を用意してください』

「…困ったな、ダメ、かい?」

『く…っイケメンが!そうやってちょっと弱々しく困ったように微笑みながら小首傾げばいいと言うとでも?!(ダメです、だから理由を言いなさい)』
「本音と建前が逆になってるよ」


や、やらかしたーー!もうほんとココ何日かでやらかしすぎィ!そしてクスクス笑われた!恥ずかしい!しにそう!なんてったってイケメンの燭台切光忠だから何させても様になっちゃう方が悪いんだよ…ウッ涙がでちゃうだって女の子だもの

「ふふ、本当に君は面白いね」
『イケメンな神様に褒められるだなんて審神者冥利につきます、はい…』

ただし精神的なダメージはでかいけどな!!

『と、ともかく!支度は手伝わせていただきますからね!職務怠慢期間は終わったんです!』
「君はもう少し肩の力を抜いたほうがいいと思うんだけど」
『そうやって甘やかしたらダメなんですよ、つけ上がっちゃいます』
「そうなのかい?」
『ええ、そうなんです。とにかく、今日から復帰いたしますので!』

「う〜ん、じゃあくれぐれも無理しないでね」
『はい、承知しました』


燭台切さんがお盆とお茶を下げてくれたのを確認してからふう、と一息。あぶねえこのまま作ってもらってそれが習慣になっちゃって神様の作る食事を毎日食べてたら人間じゃなくなっちゃうよよかった〜あ〜でも他の刀たちに言われたらどうしよ…そのときに考えよう…


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